曲メモ:ヒグチアイ「劇場」
「劇場」とは恐らく人生の暗喩だ。「2人の男と女」とは父と母の事で、それから客席に現れるのは友人や親族、その他沢山の人達であり中には恋人もいるのだろう。
人生の暗喩と同時に、自分を誇示したい欲の現れとも言えるか。それは時に自分の行方を失わせてしまう。誰も私から離れて欲しくない!と言う自分の中から放たれる悲鳴。でもその悲鳴は往々にして理解はされづらい。
やがて主人公は1人きりで踊り続ける。「さみしいけど孤独じゃないの」と言う。それはハッピーエンドか、バッドエンドか。いずれにせよ、それは切ない心の内だ。生きるとは何か。この曲、単純に答えを見出してはくれない。
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