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俺の特定社労士試験(紛争解決手続代理業務試験)の解き方

社労士(特定)の長岡です。今回は特定社労士試験の受験対策について語ってみます。わたくし士業系の国家資格を3つ持っていて元サピ○クス講師という経歴なので、たぶん資格試験の受験生に向けた発信をすればそれなりにウケると思っているのですが、それはやらないことにしているんですよね。

もちろん、自分なりのノウハウみたいなのはあります。でも、他の人にも有効なのかどうか検証しているわけではありません。なので、受験生にとって無駄な情報を流すことにならないよう、普段は控えているわけです。

しかし、今回のテーマは特定社労士の試験ですので、受験生は社労士の有資格者に限られています。つまりプロが対象です。「有効かどうかは自分で判断できるでしょ」ということで、わりと気ままに書かせていただきます。


紛争解決手続代理業務試験の概要

このへんは受験される方のほうが詳しいと思いますが、一応、説明しておきます。
(今年から変更されたらごめんなさい)

・120分間で記述をがっつり
・第1問(個別労働関係紛争に関する専門解決能力等)が70点
・第2問(倫理)が30点

おすすめの解き方

結論からいってしまうと、「あらかじめ決めておいた時間配分を守る」で終わりです。中小企業診断士の2次試験を受けたことがある人なら、「そんなの知っているよ」という感じかもしれません。ご存じない方は読み進めてください。

解く順番

「まずは倫理(第2問)から解きましょう」というのは、グループ研修の先生から教わりました。私もそれがよいと思いますし、実際にそうしました。個人差あるでしょうが、最初の30分くらいでまとめる感じでしょうか。

書く時間と考える時間を分ける(ここがポイント)

残り90分程度で第1問を説くわけですが、ここの時間配分がミソだと思っています。正確な時間は忘れましたが、私の場合、残り40分あたりまで解答用紙は白紙の状態だったはずです(第2問は書き終わっている)。

この「40分」というのは、「読める字で解答を最初から最後まで書き切れる時間」ですね。文字数によって多少のブレはあるので、問題文をザッと見て「書く時間」を把握できるようにしておくのがよいと思います。

*2023年11月25日(試験当日)9時25分追記
最後に誤字のチェックができるくらいの時間も含めて「書く時間」を設定したほうがよいと思います。

で、第2問が終わってから「書く時間」までの約50分が「考える時間」になるわけです。途中で解答用紙を埋めたくなるかもしれませんが、ここはひとつ我慢しましょう

ギリギリまで考え抜いて、あとは迷わず書き切ると。途中で違う解答を思いついてしまうと恐いので、むしろ無心で書くのがよいと思います。『ヒューゴの不思議な発明』のからくり人形になるイメージです。
(わかりにくい

第1問が丸々白紙の状態で終盤を迎えるのは、慣れていないと心理的に厳しいかもしれません。なので、過去問演習をするときにも同じやり方で解いて、実際にやれる感触を掴んでおくのが大切だと思います。

その他のポイント

第1問は後半のマス目に注目しがちですが、じつは前半の配点が高いです。なので、(2)(3)の解答は時間をかけて詰めるべきだと考えています。漏れなくダブりなく、つまりMECEを意識して5項目の要点を挙げておきましょう。

ちなみにわたくし、直前まで配点を意識せずマス目を重視しておりました。

後半のマス目問題は、整合性が大切ですよね。例えば解雇の事例だったら、有効なのか無効なのか自分なりに結論を出しておいて、(4)と(5)の方向性を揃えると。このあたりはよく聞く話だと思います。

本番までにやれること

知識的なことは、グループ研修を受け終わった段階で合格レベルに達しているのではないでしょうか。まあ、第1問(1)の定型文が試験直前の昼休みまで定着していなかったのはここだけの話ですが、そのへんの細かい部分は当日でもなんとかなると思います。

なので、ここから10日ほどは「試験慣れ」を意識した対策が重要になるでしょうね。連合会の会員用ページから過去問をダウンロードして、120分間で解いてみると。もちろん、先ほどの時間配分を考えながらです。

正解は公表されていないので、答え合わせは、やはり連合会のサイトから「出題の趣旨」をダウンロードして参考にする程度でよいかもしれません。ちなみに私は参考書も買いましたが、解答例は文字通り「参考程度」にしていました(解説文も詳しすぎるので流し読み)。

あと、過去問の解答用紙は、本番に近いものを使ったほうがよいでしょうね。これまた公表されていないですし、過去問にも実物大のものは載っていません(よね?)。なので、10mmマスの用紙などを用意して、その年の問題に合わせて「250字」とかの枠を作っておくと。面倒ですが、「書く時間」を把握するためには必要な作業だと考えています。

おわりに

社労士試験は、知識の正確さが勝負の分かれ目になりますよね。それに対して特定社労士の試験は、思考力を問われる試験だと考えています。ただ、やはり得点するコツみたいなものはあるので、今回の記事も誰かの参考になればよいなと思っております。
(誰にも読まれないかもしれませんが

もちろん「必勝法」とかではないので、私のやり方を試すかどうかはお任せします。落ちても恨まないでくださいね。そして、受かっても感謝しないでよいのですが、以下のマガジン購入などでサポートしていただけるとさいわいです。
(見返りを求めるタイプ

わたくしの有料マガジン

どちらも社労士向けではないですね……

わたくしのKindle本

これも社労士向けではないですね……

これは社労士にも関係あると思います。

ただ、一部の情報が古くなってしまっているので、改訂版が出るまで待ったほうがよいかもしれません。でも、初版がもうちょっと売れないと改訂版を出させてもらえなそうなので、そのへんもご考慮のうえでご協力いただけると恐悦至極に存じます。

以上です。ひとまず試験がんばってくださいー