スポーツとNFTの可能性|#スポーツ選手とクリエイターを応援する新サービスを作る|Vol.3
『#スポーツ選手とクリエイターを応援する新サービスを作る』という企みについて、開発過程を公開し始めて、今回で第3回目。
第1回目では、僕らがスポーツ選手を応援すると掲げ、これまでに何をしてきたのかという紹介を。
第2回目では、作ってきたアスリートのPR動画を、今後どう活用し、スポーツ選手の応援に繋げていくかという仕組みの構想について書いた。
実は、第1回目と第2回目で公開してきたプランの前提には、あるものを想定していた。
それが、NFTだ。
NFTとは何か。
仮想通貨、ビットコイン、ブロックチェーン…。
まだまだ勉強中なのだが、簡単にNFTの説明を書いてみる。
日本という国では、円というお金が発行されている。
仮想通貨とは、円でいう日本の代わりに、世界中のみんなが、デジタル上で、管理・発行しているお金のことだ。
例えば、仮想通貨の中にはビットコインという種類のものがある。
そして、ビットコインをはじめとする、さまざまな仮想通貨の裏付けをする技術が、ブロックチェーンだ。
さらに、ブロックチェーンの技術を使えば、お金以外にも、さまざまなものについて、自分が所有していたり、権利を持っていたりすると証明できるようになる。
そういった、ブロックチェーンを使って、何かしら価値があると証明されているもののことを、トークンと言う。
そして、NFTとは『非代替性トークン』と訳される。
非代替性とは、そのまま『他に代えることができない』という意味。
つまり、自分が世界でただ1人、所有していたり、権利を持っていたりする、という証明のことを、NFTと言う。
僕がやりたいと思っていることを、ぎゅっと凝縮してお話すると、このNFTを使って、例えば、「2021年9月から私は○○選手を応援している!」という証を発行、そして、その証を販売し、アスリートが活動資金を得られるという仕組みだ。
このブロックチェーン技術を使ったNFTのサービスは、すでにスポーツの世界でも盛り上がりを見せている。事例を2つ。
1つ目は、「Chiliz(チリーズ)」について。
チリーズとは、海外サッカーなどのスポーツクラブと、そのファンを繋ぐプロジェクト自体の名称であり、また、そのプロジェクトで用いられている仮想通貨の名前だ。
チリーズの特徴は、まず、クレジットカードで購入できること。そして、購入後は、ファントークンというものと交換できることがある。
ファントークンとは、ヨーロッパサッカーのクラブチームなどが発行している仮想通貨のことで、所有していると、投票権や、特別優待を受けられたり、公式グッズを入手できたりといった特典が受けられる。
https://www.chiliz.com/jp/
チリーズの事例を知ったとき、すぐに日本でもはじまる!と感じた。
次の事例は、まさに日本発。
Jリーグ「湘南ベルマーレ」が今年はじめ、日本初のプロサッカークラブのトークンを発行し資金調達を始めた。
そして、今年の夏、鎌倉インターナショナルFCが、FINANCIEというサイトを通じて、クラブトークンの発行を進めており、400人以上の支援者が集まり2,000万円以上の資金を調達している。
FINANCIEとは、ブロックチェーン技術を応用したクラウドファンディングプラットフォームで、すでにサッカーや野球など、すでに多くのクラブチームが参加している。
日本でももう始まっているのだ。
やりたいなぁ、などと悠長なことを言っている間に、よいものはドンドン進んで行くのだ。
仮想通貨やブロックチェーン技術を使ったサービスが、スポーツの世界に流入してきている。
そして、スポーツやアスリートへの応援の気持ちが、お金を通じて、価値となり、権利となっている。
そんな中で、僕らがやる価値とは何だろう。
それは、僕らが繋がっているアスリートが、個人単位であることか!?
そう、僕らはたまたまマイナースポーツの選手や、パラアスリートたちと繫がりを持ててきた。
連盟や協会、チームやリーグ、といった組織を通じてやる大きなプロジェクトは、FINANCIEのように、すでにあるプラットフォームを活用すれば十分だろう。
僕らがあえてやるとすれば、アスリートが、まさに今、彼、彼女ら自身が、持っているものだけで、参加できる、かつ、個人の決断だけで、プロジェクトを興せるプラットフォームだ。
こんな話はどうだろう!?
今では世界的なアスリートとなったプロテニスプレイヤー大坂なおみ選手。
彼女は、13歳の頃、姉と共に指導を受けていたコーチから訴えられた。
元コーチは、大坂選手の父親と「賞金の20%を永久に受け取る契約を結んだ」と言うのだ。
大阪なおみの父親が、当時コーチ料を支払うことができなかったため、姉妹の獲得賞金の20%を「永久に受け取る」契約を結んだと元コーチは主張していたという。
その後の顛末は知らないが、コーチに特別なNFTトークンを発行することで、このようなトラブルは回避できると思うのだ。
いや、逆に「いつ・だれを・私は応援していた」という証明がなされるようになれば、投機を目的に、この選手を育てたいと思うファン、この選手をコーチングしたいと言う指導者も増えるのではないだろうか。
一言で言ってしまえば、「青田買い」だ。
今は無名であるが、将来の可能性に賭け、選手に投資をする。
スポーツ選手に限った話ではないが、誰しも無名の時代はある。
そして、無名の選手の中から、必ずトップアスリートが出てくる。
その証明書は、将来価値が跳ね上がるかもしれないのだ。
無名の選手に投資をする。このワクワク感!
#スポーツ選手とクリエイターを応援する新サービスを作る は、僕がアイデアを話して、ライターさんに書き起こしてもらっています。ライターさんは、タイトルもハッシュタグも全て考えてくれています。