子どもの『指すい』どうしたら良いの?


子どもの『指すい』は、小学校に入っても、かなり続くことがあります。
外ではやってなくても、家の中で指すいをしていることもあるでしょう。『止めさせたい!』
『なんとかしたい!』
と、思った時に、『指すい』には一体どんな意味があるのかな?
とじっくり考えてみることは、意義のあることだと思います。
 

指すいは、子どもが外の世界にちょっと疲れて、
『自分だけの世界に浸りたい』
という仕草です。

お母さんの胸でおっぱいを吸っていた発達段階に留まることです。
そう考えると、
『指すいをするのは良いことだ』
と、いうのもちょっと違うけれど、
『指すいは、どうやってでも止めさせるべきだ』
と、考えても上手くいかないことが分かると思うのです。

『今、目の前の子どもは、何らかの理由で、
「お母さんに全面的に守られていた
 赤ちゃんの頃に戻りたいと感じているんだ」』
と、思いながら見守っていると、見えてくることがあると思います。
 

一時的なものであれば、何らかの不安があるという可能性もあるでしょう。
でも、このような考え方は、親御さんを非常に苦しめることがあります。

とても責められているような気がするからです。
そうして、
余計に必死で止めさせようとすると悪循環に陥ることがあります。


ある発達段階における動きを充分にやりきっていない場合、
その動きが残ることは、とてもよくあることです。

止めさせようとすればするほど、それは長引き、
やりきってしまうと消え去ります。

そのように、考えたとしても、充分にやり尽くしたとしても
なかなか、指すいが卒業できないという時、
赤ちゃんの運動パターンのうち、
『左右の不随意運動』が抑制されていない可能性も考えられます。 

ここから先は

868字
この記事のみ ¥ 150

もし、お役に立ったことがあれば、サポートをお願いします。 子ども達の発達を伝える活動に活用させて頂きます。