2022J3リーグシーズンプレビュー②
今回も前回の記事と同様に2022シーズンをJ3リーグで戦うライバルクラブについて、1パルセイロサポーターとして書いていこうと思います。群雄割拠の2022シーズンJ3リーグの頂点に立つためには、対戦相手のクラブを知ることも重要になってきます。パルセイロサポーター仲間の方はもちろん、J3他クラブサポーターの方、J3に興味があるけど今までJ1,J2しか見てこなかった方も是非読んでいってください!
J3経験が浅いクラブの皆さんは魅力の沼にハマっても、J3沼にハマって昇格できない期間が長くならないように...(J3オリジナルクラブサポより)
①SC相模原
2020シーズン奇跡の逆転昇格を決め、2021シーズンはJ2リーグで戦っていましたが、コロナ禍の特殊措置である4チーム降格の憂き目に遭い、1年でJ3の舞台に帰ってきてしまいました。1年でJ3降格という結果になってしまったのは事実ですが、22チーム中19位で降格圏の中では最も残留に近かったクラブであることも事実です。
単純にシーズン開幕時のステータスはJ3で2位ということもあり、22番目と捉えられていたかもしれませんが、結果としては例年であればJ2残留を決められるポジションでのフィニッシュでした。
J2での戦いぶりを何試合か見てきましたが、良い意味での諦めの悪さはJ2でも健在。サッカーは試合終了まで、いやシーズン終了まで何が起きるかわからないという醍醐味を体現しているクラブと言えるかと思います。
そんなSC相模原に対してパルセイロは、J3通算9勝4分3敗。戦績としては大きく勝ち越していますが、この数字はSC相模原がJ2を経験する前の話です。『魔境』とも言われるJ2で戦えたという自信に加え、オフシーズンの補強はバランスの良い的確な動きに見えました。
パルセイロとしては「あの」苦い逆転昇格は2020シーズンを最後にしたいところです。古巣対決となる佐相選手にも注目したいところですが、彼にはvsパルセイロ以外で暴れてもらいましょう...。
②カターレ富山
FC岐阜の大型補強に隠れがちですが、今季オフシーズンの動きは全J3クラブが警戒するべきものだったと思っています。2021シーズン得点王の川西選手をFC岐阜から獲得し、FC東京から期限付きでアルトゥール・シルバ選手を獲得、もう一人超J3級の外国籍選手を獲得するという噂も...。
2021シーズンは前半戦は向かうところ敵なしというレベルでの快進撃を続けていましたが、フロンターレブースト状態のパルセイロが粉砕しました。ただ、その後も調子を落とすことはなくシーズン終盤まで昇格圏を争う戦いを見せていました。そんなカターレ富山ですが、最終盤に思いがけない大失速をし、悲願のJ2復帰とはならずシーズンを終えました。
左伴社長を中心とした経営陣の活躍もクラブの好調の原動力となっているに違いありませんし、裏側のスタッフの熱量が地域の人々に波及していく点などは、J3クラブが見習うべき対象であると思っています。
パルセイロはカターレ富山に対して、J3通算6勝4分5敗。2015シーズンからの対戦ですが、戦績はほとんど五分になっています。J3の沼にハマった古参のJ2経験クラブになりますが、他のJ2経験クラブもカターレ富山との対戦を重要視しないと、J2復帰は難しくなると思いますよ...(カターレ富山さんに各クラブの注目を集めておいて抜け駆けとか...か、か、考えてないですよ)
これは完全に個人の意見なんですが、パルセイロとカターレ富山ってどことなくJ3での動きが似ている気がするので、パルセイロとカターレ富山W昇格あると思います。
③藤枝MYFC
J3オリジナルクラブ同僚の一人。毎シーズンパルセイロを苦しめなければ、気が済まないクラブです。(笑)
「前節勝って勢いついたはずだから、今節も...」というようなタイミングで訪れるのが、毎度毎度vs藤枝MYFCのような気がしています。そして、毎シーズン苦戦を強いられている印象が強いです。
なんと言っても特長はその攻撃力でしょう。昨季途中で就任することになった須藤監督体制で攻撃の鋭さは増加したように感じますし、シーズンオフを通じて更に迫力を増した攻撃に整理してくるはずです。藤枝MYFCの攻撃は鋭さと厚みを感じるものなので、J2経験クラブにとっても厄介な相手になるに違いありません。
パルセイロはそんな藤枝MYFCに対して、J3通算5勝4分9敗。圧倒的に相性の悪い対戦相手となっています。驚くべきことにパルセイロは2019-2021の3シーズンにわたって勝利がなく、最後に勝利したのは2018年のホーム(4-0)になります。アウェイゲームに関して言えば、最後に勝利したのは2015年にまで遡ります。
第2節に早速アウェイでぶつかる難敵ですが、この嫌なジンクスを吹き飛ばすような勝利を開幕直後にすることができればJ2昇格に向けて良い起爆剤になるはずです!...なお、パルセイロキラーこと大石選手には今季も要注意ですね。
④アスルクラロ沼津
ライセンス問題が話題に上がっているこのクラブも2022シーズンでJ3リーグ6年目の挑戦。移籍市場で目立った動きはありませんでしたが、大半の主力の残留により今井監督体制下3シーズン目の基盤を盤石にしました。昨季は怪我人のマネジメントに悩まされる期間があり、本調子とはいかずに14位フィニッシュでした。
話題の中心になっているライセンス問題解決に向けた明確な指標は「結果」になってくると思うので、今季のアスルクラロ沼津は今までよりも警戒するべきチームになってくると思います。
中盤の底でタクトを振る菅井選手と徳永選手、右サイドを切り裂く染谷選手、渡邉選手とブラウンノア選手という強力なFW...というように挙げ出せばキリがないほど各ポジションに強力な選手が揃っています。
アスルクラロ沼津に対してパルセイロは、J3通算5勝4分1敗。10試合で一度しか負けがない一方で、毎試合接戦を繰り広げている対戦カードになります。...(あと一つ勝っておけば、という2020シーズンにだけ負けているのもパルセイロらしいです)。試合終了間際に得点が動きやすい対戦カードですから、今季も苦戦を強いられると思います。しかし、そういった難しい試合を乗り越えた先にJ2昇格があるはずなので是が非でもシーズンダブルを狙いたいところです。
関連記事
・ヴァンラーレ八戸、福島ユナイテッドFC、いわきFC、Y.S.C.C.横浜は
こちら
・FC岐阜、ガイナーレ鳥取、カマタマーレ讃岐、愛媛FCは
こちら
・FC今治、ギラヴァンツ北九州、テゲバジャーロ宮崎、鹿児島ユナイテッドFCは こちら
・松本山雅FCは こちら
・AC長野パルセイロは こちら
まとめ
これまでで18チーム中8チームを見てきましたが、調べれば調べるほど今季は熾烈なリーグ戦になることを確信させられます。今回まとめたクラブはそれぞれJ2昇格、J3降格、J3オリジナルクラブ、JFLからの昇格というように、異なるバックボーンのあるクラブでした。
まとめていくチームはどんどん西に進んでいきますが、皆さんの昇格予想クラブは既にまとめられていますでしょうか。「まだ!」という方は今後の記事にも注目していただき、「見たよ!」という方は他のプレビュー記事からライバルクラブの概要を掴んでいただければと思います。
ちなみに、パルセイロは今回まとめたクラブと以下の日程で対戦する予定です。
vs SC相模原→7月2日(A),10月16日(H)
vs カターレ富山→6月25日(A),8月14日(H)
vs 藤枝MYFC→3月19日(A),11月20日(H)
vs アスルクラロ沼津→5月4日(A),9月25日(H)
...今回まとめたクラブは4つとも前半戦がアウェイなんですね。