大学職員採用面接で問われること
ここでは現在大学職員として勤務する私の経験から大学職員面接で問われることに絞って情報を伝えていきます。日本で大学職員の経験はありませんでしたが、倍率10倍以上の中から内定を勝ち取った経験があります。正解は一つではありませんが、私が面接に臨むまでの準備や心構えを書いていきます。
ここでも基本は一緒。
相手が求めているものと自分が持っているもの(能力・経験)で重なり合う部分をアピールすることが重要です。
基本
その上でベーシックな質問は答えられるように準備をしておきましょう。
よくある質問は私は以下のようなサイトを参考にしました。
よくある質問に関してはバカにせず一度は時間をかけて、考えておくことをおすすめします。
そして、結論、エピソードや具体例、まとめの順で簡潔に言えるように。(誰かのまねではなく自分にしかできない回答を心掛けましょう。)
大学に関すること
大学に関する基礎情報を聞いてくる大学も多いと思います。私はどちらかというと「現在その大学が取り組んでいるプロジェクト名」や「学生数」などを覚えることに意味を感じないタイプなのですが、結構そういう細かいことを聞いてくる大学も多いです。受験者の本気度を計ったり、ふるいにかける意味で重要視する大学があるのかもしれません。
また、直接的に質問されないかもしれませんが志望大学の情報をたくさん知っていて損はありません。私の場合はWebsiteは穴が開くほど見るくらいの意識で臨みました。
などは話せるように準備しました。
最初の面接で何が見られるか
最初の面接では、課長や次長クラスが面接官であることが一般的だと思います。この方々は普段部下を持つ、現場のリーダーですね。
なので、
「この人材は現場でバリバリ仕事をしてくれそうか」
「目の前の職務に対してどう取り組んでくれるか」
を見ていると私は判断しました。
従って、話の方向性として「現実的」で「実務的」な内容が良いのでは?と考えました。
例えば
など、具体的にどんな形で戦力になれるかを表現すると良いでしょう。
*上記はざっくりとした例ですが、志望大学が決まっている場合は、より「その大学でないといけない理由」にして回答できると良いと思います。
基本的に中途は即戦力として見られるので
「経験はありませんが、頑張ります!」では弱いと思います。
私は複数の大学を受験しましたが
・志望動機
・前職での経験(コロナ禍での苦労など)
・もし入職したらそのように貢献できるか
などの質問は共通していました。
どのような質問でも基本的には
「相手が求めているもので、自分が持っているもの」
「自分に何ができるか」
を出していくことを意識しました。
普段から現場で働いている職員と接しているリーダークラスが
「この人ならうちで働くイメージが湧く」
と思ってもらえるかどうかが重要だと思います。
最終面接での心構え
私の場合は面接は最終面接を含め2回でした。
最初の面接(面接官4名・課長、次長、局長クラス)の後は、最終面接(2名・理事、副学長)でした。
最終面接では理事、学長、副学長クラスが出てくることが多いようですね。
最終面接までに何度も面接がある場合と私のように2回目が最終面接の場合とではその意味合いや通過率は大きく異なると思います。
私の場合は、最終までの面接回数が少なかったため
「最終でも落とされる可能性は大いにある」と思って臨みました。
まず、最初の面接が終了した時点で理事、学長、副学長の情報を入念にリサーチしました。最終面接の数日前に学長がウェビナーに登壇すると知り、すぐに申し込んで話を聞いたりもしました。理事に関する情報は少なかったですが、共著で出版している書籍が一つだけあったので購入。副学長は普段なかなか表には出てこないので、リサーチが難しかったですがネットでキーワードを変えながら検索することで徐々に人柄がわかってきました。
(例)〇〇大学 理事、〇〇大学 〇〇(苗字)、〇〇〇(苗字名前)など
複数の情報に目を通せば、だいたいその人にどんな価値観や信念があるかが見えてきます。自分の面接での回答をその価値観に寄せる必要はないですし、嘘をつくのはもってのほかですが自分の持っている価値観や情報、能力、経験の中でどれがフィットしそうかを知ることは大切なことだと私は思います。
このクラスは、先程の課長、次長クラスよりもより「大学経営」という視点で物事を考えている、と私は考えました。
目の前の業務というよりも
「5年後、10年後またさらにその先この大学が生き残っていくためには何をすべきか」
「うちの大学にしかできないことはなにか」
などより大局的な視点で物事を見ているのではないかと。
したがって、話す内容にも少し大局的な視点を入れて話すすのがいいと判断しました。
例えば、
・「今後、日本は少子高齢化に拍車がかかるため大学として生き残るには外国人留学生にも入学してもらう。そのための学部をつくる必要がある。」
*上記はざっくりとした例ですが、志望大学が決まっている場合は、より「その大学でないといけない理由」にして回答できると良いでしょう。
など、現場目線だけでなく、それより一段高い視座で語れると良いと思います。
実際に私が面接を受けた際には、
という質問がありました。
ある程度想定はしていたので、落ち着いて答えることができました。
これらの回答を考える際には、その大学にどのような特徴があるかを考えてみると良いと思います。
少子高齢化が進行する中でも大学の数は増加傾向にあります。
より大学の特色を出していかなければ、学生を魅了することは難しいのが現状です。
どの大学でも直面している課題ともいえますね。
これらに関する質問は、大学の経営者クラスであれば常日頃から考えている問題でだと思います。要するにどのような回答をしても、おそらくそれは何万回も話し合われた内容かもしれません。
それでも、これらの質問は受験者が
・大学の基本的な情報(位置、規模、ターゲット)を事前にリサーチし
・それを元に課題を発見
・そして、解決策を提案
できるかどうかを問われていると思います。
要するに
を見ることができると相手は考えているのではないでしょうか。
まとめ
この記事をざっくりとまとめると
するのが良いのではないかと私は思います。
それではこの記事はこれでおしまいです。
前回は、応募書類・小論文についても書いているので是非ご一読ください。
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感想や質問等があれば気軽にご連絡ください。
要望があれば、実際に私が聞かれた質問や回答、相談も受け付けることも検討しています。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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