大学職員採用試験~応募書類・小論文の書き方~
この記事では、2023年から大学職員として働く私が倍率10倍以上の採用試験を通過した経験を元に情報を提供しています。
*中途採用枠だったため、中途での試験を前提として書いています。
今回は、応募書類・論文の書き方ということ紹介します。
何を求められているか(応募書類)
まずはこれです。求人や募集要項を熟読し、大学がどんな人材をもとめているのかを理解することから応募書類の作成がはじまります。特に中途採用の場合、社会人経験もあり「自分のどの経験や能力が重宝されるのか」を的確に分析することが必要です。それが実は募集要項や大学Websiteから垣間見えることがあります。また、学長が本などを書いている場合はそれを読んでみると良いでしょう。学長の価値観が大学に反映されていることも多いです。
例えば、立命館アジア太平洋大学や近畿大学の学長の著書があります。
これらを読むことで教育や学校経営に対する価値観を垣間見ることができるかもしれません。
こういった本がなくとも、Youtubeやインタビュー記事からも学長の考えや学校の特色を知ることができます。
いわゆる大学研究ですが、これは面接にも活きます。最後の最後まで少しでも情報を得るために私の場合は時間を割きました。
そうすると、求められる能力と自分の能力で重なる部分が見えてきます。例えば・・・
上記のような感じです。
大学の求める人材像と自分の経験を重ね合わせていきますが、それをより説得力のあるものにするためには具体的なエピソードが必要になります。
私の場合は、このようにして応募書類を完成させていきました。ですので、受ける大学によってアピールするポイントや使用するエピソードが変わります。
小論文
私の場合は、事前にテーマを与えられ約2000字を書くことが求められました。事前にテーマが与えられることほど、大変なことはありません。テーマは募集要項に記載されていて、書類提出までの期限は約2カ月ありました。
特にそのテーマは大学の教育内容に関することだったのでWebsiteに記載のある情報はもちろん、大学の学長の著書も読みましたし、大学の赤本にも目を通しました。自分の志望する大学はどんな教育方針で、どんな学生を育てたいのか、それを徹底的に考えるためです。
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*補足
この他にも大学教育界全体の流れを把握するために
大学時報などに目を通すのも良いでしょう。
そこから志望大学、自分の能力や経験と少しずつブレイクダウンしていくイメージです。
大学教育全体の流れ>志望大学の特色や課題>自分の能力や経験で重なる部分
そうすることで、相手の求めている部分と自分の持っている能力・経験の重なる部分が見えてきます。
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赤本を見ていると、「高い学力は求められるが、高い学力だけあっても解けない問題」が多いことがわかりました。能力を土台にして、自分の頭で考え、意見を述べられなければいけない問題ばかりでした。なので、職員採用にも同じことが言えるのではないかと思ったのです。
これだけ時間をかけて求められているのは、コピペやエージェントにしっかりと添削してもらったような文章ではなく、
知識を土台にして、自分の経験と能力が伝わるような文章
をだと思ったのです。
筆記試験(おまけ)
そして、筆記試験もありました。
筆記試験では何が問われるかわからなかったので転職者用SPIの書籍を購入しました。
結果的には内田クレペリン検査だったため、SPIの勉強をする必要はなかったですが実際に受けてみるまではわからなかったので仕方ないですね。
まとめ
この記事では、大学職員採用における応募書類と論文の書き方を紹介しました。ニーズがあれば私が実際に書いた応募書類や小論文を公開することも検討しています。最後までお読みいただきありがとうございました。
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