柳家一琴 さだまさし作 新作落語「犬のお伊勢参り」上・中・下 通し口演 いわき公演開催に寄せて①
2024年12月7日(土)にいわきPITで開催する「柳家一琴 さだまさし作 新作落語「犬のお伊勢参り」上・中・下 通し口演」に向けて、これから、見どころや、開催に至るまでの経緯などをご紹介していきます。
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いわき市に縁の深い落語家、柳家一琴(やなぎや いっきん)師匠。師匠と長年の交友がある歌手さだまさしさんが、「一琴にやってもらいたい落語」ということで書きおろした新作落語が『犬のお伊勢参り』上・中・下です。
全編を演じると3時間以上かかる超大作である本作は、昨年、東京で行われた師匠の独演会で3ヵ月、3回に分けて初演されました。その作品を上・中・下通しで一気に口演し、いわき市の皆さんにお楽しみいただきたいと思い、この落語会を企画しました。東京以外で披露されるのは今回が初めて。お囃子付きの完全版です。
原因不明の病に伏せった料理人、長太の代わりに伊勢神宮を参拝する使命を課された愛犬、シロ。舞台が江戸時代の東京・深川から関西方面へと移るにつれ、登場人物の話す言葉も変化します。
「一琴にやってほしい落語」とさださんが言った背景には、関西に生まれ育ち、人間国宝であった故・柳家小三治師匠のもとで修業した江戸落語の本格派、という“ダブル・ネイティブ”な一琴師匠なら、作者の意図を汲んで上演できるという信頼感があったはずです。そんな唯一無二の落語家であり、稀代の演じ手である柳家一琴師匠の藝が遺憾なく発揮される作品が『犬のお伊勢参り』であるといえます。
◎あらすじ◎
時は寛政年間。江戸は富岡八幡宮の近くに住む腕の確かな料理人、長太は原因不明の病に見舞われ床に伏す日々が続きます。ある日、それまで毎日お参りを欠かさなかった信心深い長太に、「伊勢神宮に参拝すれば病が癒える」との神様のお告げが。しかし病床にある当人が行けるはずもなく……そこで白羽の矢が立ったのが長助の愛犬、シロでした。代参を任されたシロは、はたして無事に伊勢までたどりつくことができるのか……。
『犬のお伊勢参り』は、そんなシロが伊勢を目指す途中で遭遇する様々な人物やエピソードを描いた道中記です。
噺の随所に、作者の旺盛なサービス精神を感じさせる時代背景の説明やうんちくが盛り込まれますが、それを一琴師匠が悠揚迫らぬ調子で語るところも見どころ。また、今回は、「下」に入りクライマックスが迫るなか、太田そのさんの三味線によるお囃子がはなしを一層盛り上げるところなども、他では聴くことができない特色となっています。
次回からは、一琴師匠、さだまさしさん、いわきをキーワードに、この公演が成立するまでのサイドストーリーをご紹介していきます。
公演概要
柳家一琴 さだまさし作 新作落語「犬のお伊勢参り」上・中・下 通し口演
日 時 2024年12月7日(土) 14:00開演(13:30開場 16:30終演予定)
会 場 いわきPIT(福島県いわき市平祢宜町5-13)
出 演 柳家一琴 太田その(お囃子) 柳家ひろ馬
木戸銭 一般 3,000円(当日現金払いのみ)
学生 無料(要事前予約)
ご予約・お問合せ
実行委員会 電話090-4071-1972(長野)
下記のgoogle formからご予約も可能
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSdRswLTEu7-plxhFAGaKtP8IJjf8QR4Eb6i6oo_BTsL7T0F7A/viewform?fbclid=IwY2xjawGipPZleHRuA2FlbQIxMAABHeo-mRZVVN7bsjUGJmxvLU311DGM3ykwMYMwtQMflvbRyBCGzM2ngZkrlA_aem_86rT3iGh5-COZk9Q0TasbQ
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