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アメリカ大学野球ショーケース(合同練習会)
ショーケースという言葉はあまり日本では聞きなれないかもしれません。
アメリカでは2年制と4年制の大学がありますが、2年制大学で実績を積んで奨学金をもらって4年制大学へ編入する選手も多くいます。
選手は練習試合や公式戦で注目され、スカウトされるケースもありますが、今回紹介するショーケースがスカウトにプレーを見てもらう貴重な場となります。
私がいる地域の北カリフォルニアでは先日、年に1度のショーケースが行われましたのでその様子を書きたいと思います。
ショーケースとは?
ざっくりいうと4年制大学やMLBのスカウトが集結し、2年制大学の有望選手を見る合同練習会です。
各2年制大学の監督は自チームの2年生数名を連盟に推薦(ノミネート)します。
その中から成績などを加味し、各チームから数名(今年私の所属するチームは4名でした。)選出されます。
そして、その選出された選手約100名(北カリフォルニア地区)が集結し試合をします。
試合の合間には60ヤード走(約55メートル)、打撃練習も行われます。
内容
野手であれば2打席、投手であれば5打者への投球と
限られたチャンスの中でそれぞれの力を発揮しなければなりません。
ベンチでは監督がいますが
「今日は個人の力をアピールする日だ。サインはないし、チームプレーについては一切考えなくて良いからベストプレーをしてくれ」
と指示が出たようです。
試合中、4年制大学のスカウトはストップウォッチ、携帯のカメラ、スピードガンなどを使い、選手の情報を収集、記録します。
スカウトに与えられる情報
会場の人たちにはプログラムが販売されています。
その中には選手名簿、投手、野手の出場イニングの割り当てなどとともに選手の個人情報が記載。
基本的な情報から連絡先、昨年の野球の成績やドラフト経験の有無、学業成績(GPA)も記載しています。
アメリカの大学編入ではこのGPAが大きなカギを握ります。
どんなに優秀な選手でもGPAが低ければ、行けない大学もありますし、
GPAによって奨学金の額が大きく変わります。
野球だけではやっていけないのがアメリカの大学の特徴です。
おわりに
スカウトはショーケースで気になった選手、そしてそのチームの指導者に連絡をします。
そして、練習を見に行ったり、試合を見に行ったりして今後の獲得を検討していきます。
日本ではあまりなじみのない、2年制大学ですがアメリカでは一般的です。
留学生にとっては、入学基準となる英語力も低く、学費も安いため、最初のステップとして2年制大学は魅力的です。
2年制大学へ通うことのメリットについては後日別の記事で詳しく触れたいと思います。
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