20190526CX『ボクらの時代』

テレビ界のすみっこでテレビ作って考えてます。

そーたにさんが当たり回だと呟いていたので『ボクらの時代』(2019年5月26日放送分)を見た。

こういう番組こそがゴールデンで放送されればいいんじゃないかな?
でもこの番組がゴールデンに移ることになると、いわゆる「テコ入れ」的な事を考えて、やっちゃうんだよなー。

それがまさに今、テレビが視聴者の共感を得られていないと言われる所以なんだろうな。まさにそーたにさんが言うように『我々が考える<ゴールデンで放送されるに耐えうる番組>にしたがる傾向があるんだな。
でもテレビ界で輝かしい業績を残してきた数々のテレビマンたちは『誰も考えたことのなかった番組』を持ってくる。
もう深夜や早朝とか枠に関係なく、「面白い」と思ったものを最初っから全力でぶつけてるから、そういう番組は深夜枠からゴールデンに昇格しても廃れないし、視聴者からも見放されない。そういう番組を作らにゃいかんわけよ。

さて番組の内容は『東京大学出身の女性3人』よるトーク


アナウンサー 佐々木恭子(46)
脳科学者 中野信子(44)
ニューヨーク州弁護士 山口真由(35)


入り口結構慎重に始まるんだけど、やっぱ佐々木さんがいるから大事なワード打ち込んでくる。で、そこで雰囲気柔らかくなり、そこへまた自らのカッコ悪い体験をすかさず打ち込んで、展開が早くなる。やっぱりこの人上手いなあ。

佐々木「そういうとこ東大女子っぽい感じしますよね」
佐々木「根拠のないことが言えないっていうコンプレックスが、すごく長いことあって」(中野激しく同意)

そこからの上野千鶴子祝辞の話題に持ってゆくの上手すぎるよ。

で、この祝辞に対する考えに話が流れようとするところを「でもホントにこの会話も面白いっていうか、分析から入るじゃないですか(誘い笑い)」で、東大女子とは何かに、引き戻すトーク力!でも山口さんが引き戻しちゃうんだけどね。

山口「一日19時間半とか勉強するんです」
山口「洗面器に水張って、足つけといたら人は絶対眠れない」

このコメントがサラッと出るんだもの、東大女子(女子に限らないか)すごいな

山口「植民地じゃないですか、東大って。他の女子大の。荒らしたい放題だよね」
爆!

中野「これからあなたの知能テストをしますっていうグループと、これから女は理数系が苦手だと言われているけど、それを本当かどうか調べるテストをしますというグループを作るんですよ。そうすると1グループ目は男女の差が出ないんだけれども、2番めのグループは女の成績だけ下がるんですよ」

ここからがめっちゃおもしろい東大女子の結婚感とかに展開してゆくんだけれども、ここも佐々木さんの「世間でまことしやかに言われてることが、刷り込まれてきたことが悔しいなって(思うんです)」って感情のこもったコメントが引き出してるんだよなあ。

と、とかくテレビマンはトークの展開について、だれが何を言ったか?それによってどうなったか?という分析をしがちなのでテレビをみると疲れます

中野「精子バングでいいじゃん」
佐々木「出産を経ると女性は野生満開になる」
中野「経産婦のラットは迷路で餌を探すのが早い」
中野「かわいいの価値観はコスパが悪い」
中野「遺伝子すら編集されちゃう時代なんだから、見た目くらい多少は」
山口「賢いって言われないようにしなきゃ」

さすがです
あー楽しかった



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