我輩は蛹である。名は既にある。っていうか直ぐにでも飛びたい。
たくさんの芋虫が蛹になり、答えを探しに自分の内側へ向かう、探求の道へ入り始めた。
「ここにはもう全員食べる分の葉っぱはない」という現実。
蛹となって、次の季節に備えなくてはという強い意思だ。
と同時に、蛹の姿から変わろうとする意思も多く感じられるようになった。
いよいよ羽化の準備を始めた人の志は、とても大きくて深い。
そんな中、僕はまだ蛹。
そういえば子供の時、芋虫よりもグロテスクに感じて、一番触りたくない状態が、コレだったなぁ。
今の自分掘り下げモードに入った僕も、他人様から見たら、触れづらく面倒臭い人間になっていることでしょうね(笑)
この状態を打ち破るのは、もはや自分の意思だけ。
鶏の卵の殻を破る時のような誰かからの支援、啐啄は期待できない。
僕も飛べる!
新しい世界の生き方がある!
っていう確信があるかどうかだ。
そして、僕の羽化は家族と同じタイミング。
でないと、僕だけ先に飛んでいって、離れ離れになってしまうから。
だったら、この不確定かつ不確実な流れを、もう少しじっくり味わってみようとも思えた。
充分なほどに安心材料は集めたし、自分の外側にも内側にも、やるべきことはやってきたし。
家族が納得して、確信を得るまでの時間に介入はせずに、寄り添っていこうって。
そう決めました。
さあ、ここからが正真正銘、本当の正念場だ。
はぁ、ドキドキが止まらない。
最新OSを搭載したこの子たちに委ねるさ。
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