7月2日(日)
朝目が覚めると、体調がイマイチ優れず7時頃までもう一度眠る。
それでも起き上がり、頭痛薬と熱い風呂と冷たい牛乳を2杯飲んでなんとか立ち直る。
9時30分のビーバートザンの開店に合わせて到着。先日、山の上の実験場(畑)に移した種から育てた手製のキュウリの苗があっという間に虫にやられてしまったので、止むを得ずキュウリの苗を買いに来たのだ。
売り場にあったキュウリの苗はすでに蔓が伸びて花が咲き「30%オフ」の札がついていた。こちらには逆にそれぐらい育っている方が虫にやられないだろうからむしろ都合がいい。
それでも念のためキュウリの苗を5つと、その他バジル、青しそ、ローズマリーの苗をそれぞれ1つずつ購入。ハーブ系も発芽した苗を畑に移したが姿を消してしまった。ハーブは強いイメージだが、実験場の環境では強くなる前に淘汰されてしまうようだ。種からの苗作りも難しいが、定植も難しい。日々実験だ。
山の上に着くと、畑がどこだかわからないくらいあらゆる植物たちが一気に背を伸ばしていた。畑をやりだしてから、夏の始まりはこうして唐突に植物たちが教えてくれる。
畑は予想の10倍雑草が伸びていた。これは今日は刈る時間がないのでパス。トウモロコシが倒れかけていたのでリペアと、ゴーヤとトマトの手入れだけして、今日買ってきたものの定植。無事に根着いてくれるといいのだが、今日の雑草たちの勢いを見て不安になってきた。
予想通り枝豆が膨らんでいたので収穫。農家さんが育てたものの5分の1程度のチビ丈だったが、5株分を集めれば十分おつまみになる量が収穫できた。その他、韓国産青唐辛子、オレガノ、それと今日植えたばかりのバジルと青シソとローズマリーもすこし葉を取ってきた。
11時半に下山し、シャワーを浴びて支度をして喜和さんと小田急線に乗り、世田谷美術館へシャガール展を観に行く。砧公園のヒマラヤスギの大木の青い葉が夏陽に光っている。
館内の展示室に入ってすぐの大窓の正面にももう一本のヒマラヤスギの大木があり、薄暗い館内から眺めると静謐な時の流れを感じさせる。
シャガールはやはり素晴らしかった。
今回は版画が焦点だから商業ベースの作品ばかりではあるのだが、それを見ていて、やはり商業を利用できるアーティストは色々な意味で有利だと思った。
誰の依頼もなく、自由に描くだけだと他者にとっては解釈が海のように広くなりすぎる。逆に商業の中であれば常に目的とセットなので、解釈は設定される。その解釈をどのように飛び越えるかが人を楽しませる。
帰りは成城学園前駅の美登利寿司で上握りを買って、駅前にあったまさに成城の「成城石井」で真澄のカップ酒を買って、町田からのロマンスカーの車内で二人でつまみながらお互いの感想を楽しみつつ小田原へ戻ってきた。