ナンダカンダ、やっぱりお誕生日が最強!説。
フィリピンにきて新鮮だったことの一つが、お誕生日の立ち位置。とにかくお誕生日が、とってもとっても大切にされている。
ウエノコの学校では、クラスの子を招待してプレイランドやレストランで盛大なお誕生日会が開かれることが多い(特に、7歳の誕生日はとても盛大に祝う習慣があるとか)。そして、教室でも、だれかのお誕生日の日には朝からみんなでバースデーソングを歌ったりする。
一方シタノコの幼稚園では、クラス内にデコレーションやケーキ、時に軽食や手土産などなどを持ちこんで、クラスでちょっとしたパーティーを開く感じ。
程度の差はあれ、お誕生日はフィリピンではお馴染みのお祝いごとの一つなんだと実感する。
そして、大人も!
大人になっても変わらずお誕生日は大切な日。学校の先生は自分のお誕生日に、同僚や子ども達に対してピザやケーキを振る舞ったりする。会社員は同僚全員分のジョリビー(軽食など)を用意したり、ギフトを用意したり。
ここでは自分が自分のお誕生日会のホストになる。考えようによっては、とっても大変な労力だ。そのため、あえてお誕生日の日に有給を取る人もいるとか。それはそれでその人の選択。それでいい。パーティーを開こうが、そうでなかろうが、「お誕生日」という日がとてもとても大切な一日として位置付けられていることに変わりはない。
自分が生まれてきたこと、ただそれだけの事実が、とにかく重大で特別なことだということ。
自己肯定感ってなんだろうっていつも考えているけれど、こんなことなのかな。と、思うことの一つ。
盛大なお誕生日会に限った話ではない。クラス内で歌うバースデイソングひとつとっても、これだけ自分のお誕生日を毎年「特別な日」として扱い続けてきたら、そりゃ自分の存在価値が揺らぐことは、なかなかないだろうなと思う。親や家族だけでなく社会全体が、その人の存在をかけがえのないものとして受け止めてくれるなんて、とても幸せだと思う。