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230:9連休って短くない?

・普段に比べたら長いのは重々承知だが、それでもあまり長い気がしないというか、気乗りがしないというか。

・去年までは長期休みなんてもう少し楽しみになっていたような気がするが…。

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・仕事納めの日の少しだけ慌ただしいあの雰囲気は好きだった。
・それは、自分が休みになるというよりも「みんなで休みに入るぞ」という気持ちの中一体となって大掃除などにとりかかる雰囲気が、普段はバラけて仕事をしている人たちが一つの会社としての動きになったような感覚だったから、良かったのだと思う。
・また「仕事納め」という響きには謎の魔力もある。言葉にしにくいが、年末感というのはそれだけで良い。

・ただその日が終わってしまうと全員休みに入るし、仕事も納まってしまったので年末感を感じるのは昨日で最後だった。
・ただの9連休が始まった。

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・ただの9連休初日。なぜか朝6時に起きることができたので、まぁ活動的でいれる時はいようと思い、久々にnoteを開いてこんなことを綴っている。
・休みに入ると出勤日までのカウントダウンが次は始まった気がして、仕事が始まるまであと9日、8日、…というような気分になっている。
・勿体ない。せっかくの休みなのに。

・「せっかくの休み」とはなんなのだろうか?
・おそらく年末年始はみな親族にあったり旅行にいったりと何かしら特別な予定が入っていて、「せっかくの休み」となっているのだろうが、自分は帰省するのがあまり好きではないので結局いつもと変わらない休みの過ごし方になる。
・遊ぶのが楽しみな予定はあるが、まぁ土日でも同じようなことはできる。

・他にもひとり旅行とか久々の友人に会うとかいろいろな手立てはあったと思うが、予定を立てるのがめんどくさくて何も考えなかった。
・今年はそもそも創作活動をメインに休日を考えていたので、本当に遊びたいと思う人にしか遊びのお誘いもしていない。
・それ以外の事柄が面倒なのだ。

・そして、それで良いと思っている自分はいる。

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・社会人となってから5年目になるが、普段モラトリアムを未だ抱えて生きているとはいえもう大学生より長い時間を社会人として過ごしている。
・おそらく、慣れたのだ。平日働くことも、時たま長期連休がくることも、長期連休が感覚値として意外と早く終わることも。
・新鮮味がなくなったから、休みへの魅力も減った。どうせ気づいたら連休の後半に「もう休み終わりか」という気持ちになることを既に見据えてしまっている。

・なんというか、悲しい。自分は何かをしている時は楽しいと思えるが、「ゆっくり過ごす」という動作に慣れていない。
・慣れていないというか、気の持ちようがわからない。

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自分は一瞬一瞬で刹那的に出てくる多幸感を味わう時が人生では一番幸せだと思っていて、今では何かの創作物を作り・頒布する時もそれを感じるが、音楽をクラブで聴いたり人と話したりみたいな瞬間にそれを味わうことが今までは多かった。
・普段の生活において多幸感を味わうことは少ないので、それを見つけた時にはなるべくその時間を長く過ごしたいのだが、関わる人はみな大人になって一晩中遊ぶみたいなこともなくなった。

・この一年で、自分含め関わる人の生活スタイルがガラッと変わった。
・数年前のような、よく分からない不安定で歪な状態でなんの意味もなくダラダラと一晩を過ごすことはなくなった。

・自分はそのような、無為に過ごす時間こそが至高だと思っていたが「無為に過ごす」という目的を持つとそれは無為ではなくなるので、もはや至高の時間を過ごせていない。
・どうしてこうなったんだろう…。

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・子ども大人というやつだろうか。
・今の自分は今の自分として、今の自分が満足できる時間の過ごし方を見つけよう。

・いい加減大人にならなければならないが、なりたくない自分がいる。

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