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こころの足場
安田登さんの『三流のすすめ』という本を読んで思うところがあったので投稿します。
前回のnoteにパニックは孤独だと書きましたが、その解消法として「足場を増やす」ことをオススメしています。
その足場についてです。
外に求める足場
外に求める足場、例えば家族、パートナー、職場、友人、学校、塾、近所付き合い、趣味の合う人、散髪屋、マッサージ屋、ネイルサロン、カフェ、ボランティア、バー、花屋、クリニックなどです。
こう見るとコロナの影響を受けたものが多いですね。。。
足場にはある程度の強度は必要です。
健康度も大事です。
少なくともその人に害を与えるものであってはいけません。
嫌なことをされるならもちろんダメですし、とても気を遣ってしまう場所や人も避けた方がいいでしょう。
人にはそれぞれ事情があるのでケースバイケースです。
小さくても、浅くても、薄くてもいいと思います。
足場が少ないと、一つの足場を失ったときや足場不全(?)が起きたときにこころのバランスを崩してしまいます。
多いほうがいいでしょう。
内に求める足場
それで、安田さんの本の話ですが、これは内に求める足場の話ではないかと思ったのですよ。
安田さんは三国志に出て来た人物が書いた『人物志』を紹介し、一流は一つの専門家、二流は二つの専門家、三流はいろいろなことをする人と説明しています。
一流を目指すには本人のとてつもない才能と、多くの犠牲が伴うと書かれています。
三流=多流
会社人間、専業主婦は一流かなと思います。
一つの足場に重きを置いている人たちです。
いろんな顔を持ってるということは案外大事な気がします。
実は俺はギタリストなんだ、
実は私は登山家なのよ、
本当の姿はゲーマーなんだ、
なんでもいいと思うのです。
ちなみに相手に合わせていろんな顔を持つのは危険だということも合わせて申し上げます。
いろんな足場
認知症デイケアと精神科デイケアをどちらも経験して、違いがあるなと思うことは足場についてでした。
精神科デイケアに通っていた統合失調症の方、家庭が複雑で不登校気味だった方などは社会経験が少なく外の足場も内なる足場も限定されていました。
認知症の方は足場は多く、引き出す側の腕次第ではいくらでも足場が出てきます。
精神科デイケアは新しく足場を作ることがメインで、認知症デイケアは内なる足場を引き出すことがメインかもしれません。
外来にこられて困ってる方は明らかに足場不足の方が多いです。
足場不足の方はみちくさをしてみるのもよいかもしれません。
それでは。