【感動動画2】障害を持って生まれた、ある勇敢なカナダ人女性の物語
私の趣味(と言えるほどのものじゃないけど)の一つが、YouTubeで感動的な動画を漁ることです。
今日、みなさんにご紹介したいのは、トヨタの「Start Your Impossible」キャンペーンで撮影されたカナダのアルペンスキーヤー、ローレン・ウールステンクロフトの物語です。
記事の一番下にリンクを張ってあるので、おまえの解説はいいから、さっさと動画を見せろ、という方は、先に動画をご覧ください。
ただ、できれば、ぜひ私の解説を聞いてから動画を見て欲しいです。動画を見たときの感動が10倍、いや100倍になることを保証します。
このキャンペーン動画は、スーパーボウルのキックオフ後の最初のCMで流されました。アメリカでもっとも多くの視聴者が目にするCMとして有名です。
トヨタの広告でありながら、動画には一台の車も登場しません。
これはある一人の、勇敢なカナダ人女性の物語です。
ローレン・ウールステンクロフトは、ソルトレイクシティ、トリノ、バンクーバーのパラリンピックに出場し、8個の金メダルを獲得しました。
彼女は肘の下の左腕と膝の下の両足を失って生まれました。4歳のときにスキーを始め、14歳から競技スキーにのめり込みました。
動画の画面下には「ある数字」がずっと表示されます。
それはオッズ(odds)です。
オッズは確率を示す数値です。ギャンブルなどで見込みを示す方法として古くから使われてきました。
オッズが高いということは、その分期待している人が少ないことを意味します。
数字は彼女がパラリンピックで金メダルをとるオッズを示しているのです。
最初はとてつもないオッズでした。ウールステンクロフトが困難を乗り越えるたびに、オッズの数字は変わっていきます。
最後に、ウールステンクロフトがパラリンピックのフィニッシュラインを横切ると、オッズは1対1になり、トヨタの「Start Your Impossible(不可能からのスタート)」というモットーが現れます。
トヨタは当初、彼女の息子の誕生の数日前にオファーの連絡をしたので、ウールステンクロフトは出演を断りました。数か月後、彼らは再び彼女に連絡を取り、出演が実現したそうです。
キャンペーン動画の撮影に参加したウールステンクロフトはこう語っています。
「それは楽しいプロジェクトのように思えました。
トヨタがモビリティ企業として、彼らの将来のビジョンをどのように考えているかを知り、本当に気に入りました。
ただ当時、私は動画がスーパーボウルのCMで流されるとは想像していませんでしたけどね(笑)。
私は以前にコマーシャルを撮影したことがありましたが、この撮影はその規模ではありませんでした。
60秒間のコマーシャルにどれだけの労力が費やされるかについては、間違いなく目を見張るものでした。
オッズを克服するという私のストーリーを語ることは素晴らしい経験でした。
私は手足に障害をもって生まれてきましたが、自分がやりたいことは何でもして、成功することを常に心がけてきました。
私の出演した動画が、世界中の人々を励まし、情熱を喚起し、自分のベストに到達する助けとなることを願っています」
コマーシャルの最後にナレーションで彼女はこう語っています。
「自由に動けるならば、私たちは何でも可能です」
では、下記のリンクより動画をご覧ください。
Lauren Woolstencroft Start Your Impossible
その他の「Start Your Impossible」の動画もご紹介しておきます。
Start Your Impossible | Wheel Park
Start Your Impossible: Atita Verghese's Impossible Story | Toyota
Start Your Impossible Challenge : พรสวรรค์ มีชิน(タイバージョン)
※リンク切れの場合はご連絡ください。