「晴れの日も雨の日も」#56 巡礼街道を歩く
走ることが日課の頃があった。中学の時である。
走ることは私の原風景のひとつであり、その後もずっと、ほんの10年ほど前まで私の身近にあった。
今は、体の重さを感じるようになり「走る」を「歩く」に変えた。
在インドネシア当時はゴルフ以外全く歩かなかったが、3年前に帰国してから、1日1万歩になり、1万5千歩になり、ここ2年あまりは2万歩弱を毎日歩いている。
休日及び在宅勤務の日は、家の近所の巡礼街道が私のウォーキングコースだ。まず氏神様の松尾神社にお参りし、近隣の神様に順にご挨拶をしていく。
かつては松尾神社の後は別コースだったが、#32「些事に神々は宿る」に追記したような神様の存在を考え始めた頃から、コースが巡礼街道に変わった。
松尾神社では、「ここまで私が頑張るから、これがあと成就するかどうかはお力添えをください」などとブツブツ言っている。早朝で人がいないからいいが、誰か人が見たらキモイおっさんに映るかもしれない。
まず氏神様の松尾神社にご挨拶
天満神社 行基の投げ石という名跡もある
有高稲荷大明神 上までお参りしたことは一度だけ
中山寺 西国街道33番 安産祈願ならここ
八幡神社 巡礼街道からはちょっと外れるが、あわせてお参り
最後に天神川土手を通って自宅まで。約1時間10分。
宝塚巡礼街道は、中山寺から売布神社、清荒神と続くが、中山寺奥の院から清荒神は山登りもできる。急峻ではなく、私よりご高齢の方々も多く歩いておられる。こちらも月一ぐらいで出向いている。
神々にご挨拶をすることで、一体私の人生がどのぐらい護られているのかよくわからないが、謙虚な気持ちで歩くことは悪くないと思っている。歩くことで思考も活性化される。小さな手帳とボールペンを持ちながらコーチングセッションの振り返りやnoteの題材探しにつなげている。成長と向上を追い求めてひたすら自分をいじめるように走っていた頃に比べると、ずいぶんのんびりしていて、隔世の感が強いが、ま、これも年相応だろうと思うことにしている。
<編集後記>学校の教員をしている子供たちが、「やごとり」を生徒たちとやった話をしている。夏本番を控え、プール掃除の季節なのだ。学生時代水泳部だった私にとって「プール掃除」は特別な響きがある。コケだらけで、やご やら、なんかわからん虫やら、いろいろおったなあ。水をかけ合い、きゃーきゃー言いながら毎年やったっけ。シーズンインへの想いを高めながら。あー、懐かし。こんなジジイになるとは夢にも思わんかったなー。
今日も最後までお付き合い頂き誠にありがとうございました♬ 長井 克之
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<予告>
#57 懺悔-30年間封印されてきた真実-
#58 お天道様は見ている
#59 ツナガルって?
#60 青雲の志と「一隅を照らす」
#61 妄想
(続く)