長崎大学には、農"楽"部があります
6カ月見守ったサトイモから秋の収穫スタート!
長崎大学の一角で実りの秋を迎えています。9月下旬、長崎大学ボランティア団体「農楽部」のメンバーがサトイモを収穫していました。農楽部は「農業に触れて農業を楽しむこと」を目的に2021年3月に発足した新しい学生団体です。
種芋を植え付けたのは4月。6カ月間の見守りを経てようやく収穫の時期を迎えました。代表の藤吉さん(経済学部3年生)は「収穫できるまで成長してくれてホッとしました。植える前の段階で水っぽくなった種芋があり、収穫まで成長できるか心配していました。収穫したサトイモはメンバーで料理するほか、ボランティア活動で地域の人との交流の際に味噌汁の具に使う予定です」と話してくれました。
農学部の活動内容
コロナ禍で発足した農楽部は当初、行動制限下で活発に活動することはできませんでした。文教キャンパスの学食の前を開墾して畑を作った後、メンバーだけで次の内容で活動していました。
・勉強会……野菜の性質を調べて実現可能かを判断しながら、土づくりから収穫までの一連の栽培の流れを学ぶ。
・野菜作り…有機農業で栽培。堆肥作りにも取り組む
・料理会……収穫した野菜を用いて料理
「農業」で学外と繋がる2年目
2年目の今年は行動制限の範囲内で学外に繋がりを作っています。収穫した野菜を地元の子ども食堂へ寄付したり、収穫体験ができる環境を準備して、学内にある保育園児を招待したりしました。さらに、夏休みには長崎県内の中山間地に出かけて農家と交流しました。「諫早市の中山間地で除草作業のお手伝いをしました。柵に絡まっているツタの除去は結構大変でした。そして農家の方からは肥料用のもみがらをいただいたり、プロ目線での野菜栽培アドバイスをいただきました。これまで消費者目線でしか野菜や食品を見ていなかったけれど、農楽部の活動から様々なことに目を向けられるようになったと感じます」と藤吉さん。
芽が出た時、収穫する時、メンバーで分かち合ってきた季節折々の喜びを、今度は地域に広げようとしている農楽部。10月には雲仙市千々石町での里山再生活動に取り組む予定です。今後の活動にも注目していきます!
🔽2021年度に農楽部メンバーが制作したPR動画
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