電話もかけることができない
子どもができてから、よく見る夢がある。
わたしは、飲み会に参加していたり、遊園地で遊んでいたり、とにかく、わーっと楽しいことをしている。
楽しい楽しい、としていると、はっと気づく。
そういえば、わたしには、子どもがいたのではないか。
いたのではないかというか、いる、確実にいる。
え、今、夜だけど、誰が子どもの世話をしているのだろう、わたしでなければ、誰が世話をするというのだろう。
それで、慌てて帰ろうとするのだけど、駅がなかなか見つからない。見つかっても電車がぜんぜん来なかったり、自宅まで帰れる電車がなかったり。
電話をかけよう、なぜか、電話帳や履歴が見つからない。電話もかけることができない。
昨日は、娘をすごく怒ってしまった。
寝る前だったので、娘はわたしに背を向けて寝て、わたしたちは離れて寝た。
そして、いつものあの夢を見た。わたしは、どこにも電話をかけることができなかった。
今朝、起きたばかりの娘の態度は、よそよそしかった。
いつものように準備をしながら、テレビを観ていたら、ヒトデみたいな形の、多分ヒトデが出て、そういえばスポンジボブに出てくるヒトデみたいなやつの名前なんだっけ、とわたしは娘にきいて、なんだっけ、と娘とじゃあスマホで調べようとなって、スマホにはスポンジボブのキャラクターがたくさん出てきて、それを息子も来て、みんなで笑って眺めていた。