藤井風を聴きながら考えたこと
NHKで藤井風が歌っているところを録画したやつを見て、藤井風という方は最近よく名前を聞くし顔を見たこともあったけど、音楽をちゃんと聴いたことはなかった。
家事をやりながら、MCを藤井風は英語でやり、歌は日本語で、曲に乗った歌詞は、耳に入れば自然に言葉として意味になって、意味がないただの音として、日本語の歌詞で歌われている曲を聴くことはできるだろうかと、ふと思い立ってやってみたけど、できなかった。
スケルトンのゲームボーイでカービーのゲームをやりたい、と思ったのは、多分、藤井風が歌っている背景にある棚が、スケルトンっぽく見えたから。
「最悪を絵に描いて、額に入れたみてェだぜ…」
これは、昨日、電子レンジの前にいたときに思い出した、漫画『AKIRA』の中の、金田くんのセリフ。好きな言葉。
文芸誌にいつか文章が載るのが憧れだった、今も憧れだけど、文芸誌はわたしにとっていつしか地球になっていて、地球の中にわたしはいて、足の裏にべったりつけたインクで、地球という文芸誌に日々足跡を残している、歩くだけでなく、考えること、歌うこと、笑うこと、そういうことにもインクはついていて、わたしが日々暮らす中で地球という文芸誌はインクで染まっていき、文芸誌はつまり、他の人にとっては大谷翔平でもあり、また別の人にとっては巨大シュークリームでもあり、また別の人にとっては子猫の集合でもある。