日本人はどのように進化して行くべきか

中国で発見、スマホなしでは注文できない料理店 http://nzzl.us/Q6LaISa

この記事を読んで中国の進化のスピードに、グローバル化の進むこの世界に、自分がまたこの国がどのように進んで行くべきなのか考えさせられた。

この根底にあるのはユーザー側の新しいサービスに対する姿勢だろう。

私の住む静岡県は人口流出が全国ワースト2位。しかも静岡県でも特に高齢化が進む熱海市に現在暮らしている。

現在というのも8年ぶりに商売を始めるためにこの地元に戻ってきた。

戻ってきて最初に感じたことは町の活気のなさに拍車がかかっていたことだ。熱海市ではTVなどの撮影に市が全面的にサポートする取り組みを行っていて、交通整理から宿泊施設までの手続きを簡単に行うことができる。

この取り組みによってTVでの放送回数も増え年間300万人まで観光に来る人が増えた。
観光客で確かに賑わっているように見える。
それでも街全体の空気が重い。

今は遠い昔、「新婚旅行といえば熱海」という時代があった。

その時の栄光を忘れられず、殿様商売にあぐらをかいているうちに観光客は減り、時代の流れも加速し気付いた時には手遅れの状況になっていた。

その氷河期を終え、今が再建の絶好の機会であるにもかかわらずそのチャンスを活かしきれていない。(少なくとも私が見るところでは)

どこの地方でも若手の人材不足は影響している。
静岡県はこれに立地も関係していて近い故に東京、名古屋の都市部に出やすい、また働く選択肢が少ないことも関係しているだろう。
実際に私の同級生で地元で働いている人間は皆無だ。
仕事で介護施設などにも訪問するが、高齢者が高齢者の世話をしているという現実がある。
一概にはいえないがやはり若い柔軟な発想が街を活性化するためのに必要な要因でもあると思う。

今回この中国のスピード感を知った時、ちょうど先日参加したこの街、国がより良くなるためのアンケート調査の市民の言葉を思い出した。
お婆さんの「私たちはもう終わりだから」60代の男性が言った「あまり興味が無い」
というマイナスな意見。

実際私もその年齢になったらそう思うのかもしれないし、実際そんなに地元愛もない。仕事はどこでもできるし、地方より住みやすいところはいくらでもある。

ただ危機感だけは拭えなかった。これだけ情報化社会が進んでいるにも関わらず無関心に変化を求めない考えに。

チャンスはどこにでもあるし、自分で生み出せる時代。
確かにこれからを担っていくのは若者だろう。
しかしこの国、街で生活している以上無関心でいるのは無責任というより死に近い。
あくまで人事ではなく自分たちの生活に関わってくる事だということを自覚しなければ、発展はない。

ありきたりな意見だが結局なにが言いたいかというと、意識の違いなのだと思う。中国のモバイル化が凄まじいスピードで進んだのは開発側の技術力はもちろんだが、仮に日本で行ってもそれだけではユーザーが置いてきぼりになってしまうだろう。
ユーザー側の新しいテクノロジーに対する興味や、要求なしにはこのスピードで普及することは難しい。

そしてこの意識の差が最終的には国力の差になってくるだろう。
気付いた時には手遅れ・・・そんな状況になる前にもっと敏感に情報やテクノロジーを求めて日本人も進化して行かなければならないと感じた記事だった。



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