夢を語る
昔々、あるところにユメオがいた。
ユメオはいつも現実に生きていた。
現実は、虚しく、寂しく、空っぽだった。
ユメオは、想像することにした。
想いの中で、交流し、つながり、結びついた。
ユメオは言う。
……心が動くとき、その奥にもう一人の自分がいる。
想像の中にいるもう一人の自分は、賢者だった。
何もかも見えていて、よくわかっていた。
もう一人の自分から見た世界は、豊かで幸せに満ちていた。
そんなユメオは、現実でも幸せになる。
ユメオの心が豊かになったから、そのおすそ分けができたから。
……ユメオ。今日はどんな夢を聞かせてくれるの?
ユメオは人気者になった。
ユメオは夢を語って、幸せになった。
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