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原曲を超え、音楽はその先へ

カバーが好きです。jazzも原曲があって、その曲をミュージシャンの解釈により新たな次元に昇華する。そうやって原曲は更に羽ばたいていきます。

そんな原曲を超えたオリジナルの解釈で奏でられた素敵な曲をいくつか紹介したいかなと。一押しはこの方、

▪️キム・ヨハン

  Yohan Kim

韓国人だと思います。若いです。詳しくは知りません。彼はこの若さで、ジャジーなテイストを吸収し、自分の演奏スタイルに自然に溶けこませてます。彼の両腕から奏でられるメロディは原曲を超え、メロディを羽ばたかせ、より新たな世界を作り出しています。この若さで原曲を理解し、更に昇華させることに成功してます。ひとえにその楽曲に対する理解力、センスに脱帽します。

たくさんの名演があるのですが、その中でも「押し引き」が絶妙なタメの効いたこの一曲をセレクトしました。


そしてもう一つ。これは誰もが昔、卒業式に聞いた曲。某ドラマのテーマ曲です。耳タコで、感動も何もないくらいに染み込んでます。今更、聴きたくない曲だと思います。そう原曲は「贈る言葉/海援隊」です。

▪️大橋トリオ

しかし、ミュージシャンってやつは凄いです。その人の解釈、センスで本来持ってる原曲の旨味を上手く引き出す事が出来るんですから。料理人です。
アレンジしてるのは「大橋トリオ」です。一人なのにトリオです。

彼の事は詳しくは知りません。でも「fake book」なる彼のカバー・アルバムは好きで聞いてました。その中で衝撃を受けたのが「送る言葉」です。

アレンジ、解釈、リズムの見直しで本来持つ「原曲」の旨味を引き出すことに成功した作品と言えます。音も静かでナチュラルな楽曲を使って、静かに奏でられます。いつもの大橋トリオ節が「ツトツト・・」と呟くような、ぼんやりした歌い方。何でしょう?このノスタルジー。何だかんだ都会で大人になった僕が、子供の頃を思い出してしまうような切なさを引き出す事に成功した作品です。

PVも新解釈ですかね? 卒業式とは関係なく、歌詞の愛の世界を二人の若者の恋愛関係で解釈したのかもしれません。歌詞とマッチしてていいです。

この曲も原曲を超えて、新しい次元に昇華する事に成功した作品と言えるかと思います。

#待てない人は0 :33まで早送り



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なーたん
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