and I love you / KAN
「し〜んぱ〜いないからね〜・・・最後に愛は勝つ」のあの方です。ミスチルの桜井さんにリスペクトされる彼。Bank Bandにも一時は常連になってた時期もあります。
彼は例の曲の一発屋に思われてます。アルバムは80年代〜作り、ゆうに10枚を超える数出てます。残念ながら例の曲以外は大ヒットとはいかなかったようです。でも、そのSongWriting能力はミスチルの桜井さんも認める実力。日本のポップスを代表するようなSinger Song Writerと言える作曲能力です。
彼は常に「一球入魂」。その瞬間のために多くの努力と情熱を注ぎ込み、演奏に挑みます。今回の映像もこのステージに出るのは3回目くらいの頃だと思います。
鎧の衣装を着て、Guiterを持って出てきますが、使いません。ピアノです。
非常にふざけてるように見えますが、彼なりのサービス精神で「まずは掴みはOK」って感じで、自分のステージへ客の気持ちを切り替えさせます。
見た目はふざけてますが、ピアノの最初のフレーズが始まった瞬間からの緊張感。真剣な眼差しから、この曲への並々ならぬ情熱。原曲に決して負けない「KAN流」の「and I love you」を原作者を前にして、ピアノ主体のアレンジに仕上げてます。本来はGuiterが中心のこの曲。KANのピアノがまるでGuiterのようにシンプルで小刻みにアクセントをつけながら、弾き語り風に歌いだす緊張感。
見てる人にその真剣な取り組みは伝わります。ふざけて鎧を身につけての演奏してる事すら忘れさせる真剣さです。要所要所で桜井さんとのコーラスでの絡み。「お前の原曲以上の熱量を俺が注ぎ込む!」という気迫が桜井さんすら圧倒させます。
歌、曲の良さもさる事ながら、オリンピック選手の競技の姿を見てるような気待ちにさせられます。その5分間のステージにど「れだけの熱量を持って、この日が来るのを待っていたのか?」と思えるのステージだと思います。そういった背景が滲みでるようなこの瞬間に出会えて良かったです。
保存版だと思います。原曲を越えた瞬間でした。