エキセントリック_MV公開4

エキセントリック / 欅坂46

今回は誰もが知ってるアーチスト。欅坂46です。動画は1:16〜見てください。

▪️一番旬なAKB系グループ

AKB48から始まった秋元康プロデュースのアイドル・グループの一つ。秋元康はその時「旬」なグループに最大のプロデュース・エナジーを注いでると思っています。AKB48であれば前田敦子がセンターをしていた頃。2017年からはこの「欅坂46」だと思っています。

センターは平出友梨奈。このグループの楽曲の雰囲気、ダンス、曲調は全て彼女をプロデュースする為に存在してると言っても過言ではないかと思います。ダンス、曲のどれを取ってもその「世界観」を一手に引き受け、欅坂46の代表曲の一曲一曲を彼女が引っ張っていってると言っても良いと思ってます。

まだ十代の彼女がその大役を引き受けるにはあまりにも大きなプレッシャー。ダンスは可愛げもかなぐり捨て、笑顔はなく、シリアスに自分の出来る最大限の表現力を全力で表現するその姿は、確かに「2018年の紅白歌合戦で過呼吸で倒れてしまうほどのエナジーを持って表現されている」事が十分に伝わって来ます。

一曲一曲に怖い位に全身全霊を傾けるその姿には,グループの先頭を引っ張っていくプレッシャーでいつか倒れてしまうんじゃないかと心配になります。グループの「旬」な時期も良くて3年ではないかと勝手に思っています。

▪️代表曲はアイドル曲ではない


代表曲、名曲は数多く、その楽曲はいづれも「アイドル曲」のような愛嬌は全くありません。傷ついた十代の少年の思いが綴られる「僕調の歌詞」と「ダンス系ビート+アコギを中心に添えたビート」。シリアスで低めの歌声。最大の特徴は常識を逸した、ダンス・パフォーマンス。制服をまとった十代の少女達の常識破りな動き、パフォーマンス、最大限にまで追い込む激しいダンス。

そんな究極な域まで自分達を追い込む楽曲が多いです。今回取り上げた曲はシングル・カットにはなってません。ドラマのタイアップ曲らしいです。

始めて聞いた時、シリアスに始まるピアノ中心の「決めのリフ」。Aメロから始まる「つぶやき調のラップ」。普通に少女達の語る言葉をそのまま「ラップ」のようにAメロとして繋いでゆき、サビです。4つ打ちのダンス・ビートにジャズ系のコードをまぶしたピアノ・バッキング。サビも決してキャッチーではないですが、シリアスな曲調にあったサビの合間に入るピアノの速いパッセージがこの曲の雰囲気を決定づけてます。

▪️常識を超えたダンス・パフォーマンス

曲もさることながらダンスも特徴的です。あえてTVの動画をあげたのはPVではせっかくのダンス・パフォーマンスがカットされてるので、前面に見ることができるTV版の方が良いかと思いました。

特徴1:靴投げ、片足ダンス
特徴2:ガニ股ホラーダンス

この二つが見せ所です。「靴投げ」ですが、1コーラス目のサビでいきなり、片方の靴を脱いでサビ中に振り回し、最後はどこかに飛ばしてしまいます。後で自分の靴が見つかるのかは謎です。1コーラスで投げちゃうので、以降は全員、靴は片方だけで、靴下のまま踊り続けます。かなりビックリでした。

次は「ガニ股ホラー」のダンスです。Cメロ後にセンターにみんな集まってきて、制服のまま、最大限にガニ股。十代の女の子にこの格好です。制服のスカートも最大限に横開き、そのままマイケル・ジャクソンのスリラーばりのホラー・ダンスで天に向かって痙攣のような動き。

この二つを見た瞬間にリスナーの脳裏にそれぞれの映像が焼きつき、曲を覚えてしまい。ヘッドホンでこの曲は聴くたびにそのダンスの映像が浮かんでしまうという仕掛けになってます。

おそらく「平出友梨奈」センター体制は長くは続かないとは思いますが、彼女がセンターである限り、今が「旬」の欅坂46です。単なるアイドル・グループではありません。媚びない。十代の彼女達が必死にパフォーマンスするその姿は「今しかできない事」に集中した芸術作品だと思います。

曲、歌詞もそれに呼応するように丁寧に選曲され生き残った名曲達です。歌詞も見事に現代の少年・少女が悩み、傷ついた世界観を描き出していて、作詞家「秋元康」の健在ぶりを感じる作品が多いです。

今が旬の彼女達のパフォーマンスから目が離せません。


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なーたん
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