COMITIAブースレイアウトの決め方
COMITIA142があと1週間と近づいてきました。
たまには誰かに役立つこと発信してみようかと思ったので、今回はCOMITIAのブースレイアウトについて書いてみます。
(今回はお友達と合同参加なので、前回までのブースプランをもとにした記事になります)。
どなたかの参考になってくれたら幸いです。
0.前提
COMITIAでは「NAE WORKS」というサークル名で、イラスト作品集やzine、ポストカードなどを販売してます。
そのためイラストや漫画メインに出展する方には参考になるかなと思います。
いろんなジャンルの方が出展されているので、一般論というよりあくまでうちのサークルの場合のお話ということで読んで頂ければです。
1.ブースイメージを決める
ブランディングとでもいうのか、どんな感じのブースにしていきたいかを決めます。
わたしの場合だと、風景を油彩で描いたやわらかめの印象の作品が多いので、これにあわせてナチュラルテイストなブースに仕上げています。
油彩というアナログの技法を用いていること、ポストカードや缶バッジなど小物も多く販売していることを考えて、ハンドメイド雑貨のショップをイメージしてブースを作ってます。
都会からちょっと離れた街で小さく営んでる雑貨屋さん…入りたくなりますよね。うん。
2.販売するものを洗い出す
COMITIAのひとつのブースの大きさは45×90㎝になってます。この限られた空間になにをどのように並べるかは結構重要です。
(当日会場まで持ってきたのに、売りたいものすべて並べられなかった…みたいなことがよく起こっています。)
A5サイズの本×5種類
ポストカード20種類くらい(多くなっちゃった…!)
ポストカードセット
缶バッジ
ミニマグネット
ブローチ
ミニ原画
これらのものを出す予定になってました。
イメージは雑貨屋さんなので、所狭しと商品が並べられたらそれっぽくなるのではということで、なるべく多くの種類のものを出せるようにと考えます。
3.実際にレイアウトしてみる
イベント当日会場でブースつくりに困らないようにあらかじめ自宅でレイアウトのシミュレーションをしておきます。
「これだ!」と思うレイアウトができたら写真に撮っておき、会場ではそれを参考にブースを作るとめちゃめちゃ効率的に作業が進みます。
3-1.立体的に配置する
さて、具体的なレイアウトの組み方についてです。
同人イベントのブースレイアウトについての記事ではよく言われますが、やはり立体的に作品を配置できるかは大事です。(平坦な状態だとこの種類のものを置ききれないという事情もあります。)
様々な什器を駆使して立体的なスペースを作っていきます。
●パネルを使う
とりあえずブースに高さを出すために、60㎝四方くらいの木製パネルを立てて使ってます。机の高さが70㎝くらいなので、机のうえにパネルを立てることで歩いてる人から見やすい高さ(130㎝くらい)にディスプレイできるようになってます。
ちょうどいいパネルがなかったので、木材を蝶番で止めて自作したものを使っています。材料費1000円くらいでDIYしました。
木製パネルでなくとも、ワイヤーネットやボードでもいいと思います。
本を立てかけたり、ポストカードを貼り付けたり、結構自由度高く使えます。あとは高いパネルあったほうがブースとして目立ちます。
(実際見ていただけてるような気はします)。おとなりとの境界がはっきりとして、埋もれないのも魅力のひとつです。
せっかく目の高さにグッズを持ってこれるので、特に見せたい作品をだすもよし…ですが、うちの場合パネルに設置した商品は手に取りにくいので過去作などを置いてることが多いです。
●台、ラックを使う
もう一段商品の置き場がほしいので、100均にあるキッチン用の台や小さい箱などを使って置き場を作ります。
これがあると段違いに立体的なブースに近づきます。2段、3弾と台を縦につむと、商品を手に取りにくかったりそもそもグッズが見えづらかったりするので、30㎝くらいの高さの台をひとつ置くのが限度かなと思います。
パネルと台の位置が決まったら大枠は完成なので、小さい什器を使ったりしながらグッズの並べ方を決めていきます。
3‐2.メイングッズの置き場を決める
ざっくり置き場を作れたら実際にグッズを置いてみます。大きいものやメインの商品から順に場所を決めていくとやりやすいです。
わたしの場合メインになるのはA5サイズの本と、ポストカードになるので先にディスプレイしていきます。
向かって左側にポストカードなどの小物類を、中央付近に本をまとめて配置してます。
数種類の本を出した場合、読み比べてから買っていかれる方が多いので、比較しやすいように並べておくと親切なのかなと思ってます。
本の表紙が遠くからでも見やすい位置にあったほうがいいので、台の側面やパネルなどに立てかけています。ミニイーゼルに乗せたりするのも手だと思います。(うちのブースは大概スペースに余裕がないので、イーゼルの上に本を置くができたことないです)。
スペースに余裕がある方なら本を開いて、中身を見せる感じで飾っておくのもいいかな。手に取りやすいです。
見栄えという観点でいえば、同じ大きさのもの(A5サイズの本、ポストカードサイズなど)がいくつか並んでいるとリズム感が出て目を引きやすい気がします。
ポストカードはディッシュスタンドに柄ごとに分類してたてかけてます。透明なポケットウォールにいれたり、全種類のポストカードをパネルに張り付けるなどして、どんな柄があるかがぱっとわかるほうが親切です。ただスペースの問題でスタンドを使ってます。(ポストカードセットだけは埋もれてほしくなかったのでパネルにくっつけてます)。
ただ、そのままディッシュスタンドにポストカードたてると、ちょっと問題があるかなと思ってます。
一番前に立てかけた柄のポストカード以外をあまりみてもらえない
よく見かけるディスプレイなのでスルーされてしまいやすい
そのため、こんな工夫をしてみてます。
スタンドを複数個(3つ)使う→たくさん種類があるなと思ってもらえる。そしてほかにどんなポストカードの柄があるのかと探してもらえる(かも)
台の上にもスタンドを置いて、上下に見てもらえるようにする→平らに3つ並べてもよいですが、台の上にあるほうがいっぱい並んでる感じを演出できる(かも)
スタンドの下に台座を置いて高さを出す→ほんのちょっとポストカードのスペースが目立つ気がする。となりにあるスタンドより数センチ高くすることで多少ポストカードを取り出しやすくなってる(かも)
(語尾に(かも)をたくさんつけてしまうくらいには効果はよくわからないですが…)
なにかの都合でスタンドにポストカード立てたほうが良いとなった場合にはお試しください。
3‐3.サブグッズの置き場を決める
最後にサブグッズの置き場を決めます。
本の種類やポストカードの量によってブースプランが左右されることが多いので、あまったスペースにうまく置くことを考えてます。
章立ててはみたもののあまり工夫らしい工夫はない…ので、写真を数枚のせて、ちまちまコメント書いていきます。
サブグッズのくくりにするのは微妙なのですが、油彩原画とミニ原画です。
油彩の原画は看板代わりとして使っています。個展やグループ展などに出展しないとなかなか原画を見てもらえるタイミングがないので、1枚だけでも見てって!という気持ちで置いています。
原画あったほうが迫力あるし、注目度はあがります。(あとすごくときたま原画そのものが売れたりします!はっぴーですね)。
超ミニキャンバス絵画マグネットです。実はミニキャンバスも手作り、アクリル絵の具で手書きした贅沢な一品です。
百均で売っている写真フレームにマグネットシートをフレームの大きさにあわせてカット、中にいれることでマグネットボードを作り、それにくっつけてます。くっついてないとマグネットを売ってるとわかってもらえないのでこの形になりました。
ブローチ、缶バッジはちょっとあいた隙間で売ることになりました。ブローチをそのままかごにいれるとかごに埋もれて見えなくなってしまうので、商品の下に布を入れて底上げをしています。
4.おわりに
「NAE WORKS」流のブースプランの立て方でした。売るものが多い場合のブースレイアウト例になりましたが、売るものの少ない場合でも見せ方次第でいい感じになることは多々あると思います。使える情報がどっかにあったら大変光栄です。
ちなみにCOMITIA142では「て09a・b」で「3人のみずのかたち」「3人のくものかたち」というサークル名で天乃壽さんと村崎さんと合同出展予定です。3人で2ブースの合同スペース作ります!
うちで仮レイアウトを組んでみることはしてありますが、実際どうなるか全くわからないので楽しみです。あと2023年のカレンダー販売予定なので(現物届きましたがすっごいいい出来です!)、ぜひ見ていただきたいです。
それではCOMITIA142で会いましょう!
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