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加藤和彦のキャリア・ピークは?/ミカバンドの英国での成功?
(敬称略)
どこかの誰か
「それってあなたの感想ですよね?」
わたし
「はい、そうです(きっぱり)。」
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加藤和彦の伝記映画が
好評らしいです。
加藤和彦のキャリアの
ピークはどこかということについては
いろいろな意見がありそうですが。
「ミカバンドの英国での成功」を
あげるヒトも多いんじゃないでしょうか。
でも
それって
大袈裟に言えば
「打ち上げ花火」のように
一瞬の出来事だったようです。
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「ライト・ミュージック」誌
1976年1月号の記事です。
「サディスティックス・ミカ・バンド
英ツアー成功から解散への道」。
![](https://assets.st-note.com/img/1719550278048-D9ootzpo32.jpg?width=1200)
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![](https://assets.st-note.com/img/1719550278035-XtyJlOYzbs.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1719977993306-wIAOi2W9g8.jpg?width=1200)
「ロキシー・ミュージック」の前座としての
ミカバンドの演奏が
英国で上々の評判だったのは
嘘でも大袈裟でもないことのようです。
(すいません。
リアルタイムでの認識ではありません。)
フロントのミカだけでなく
後藤次利も注目を浴びていたとの記載。
ベースのテクかと思いきや
(それももちろんあるけど)
「ルックス」が評判だったらしい。
さすが
業界一の
ス●コ●シ(褒めてます)(笑)。
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記事の加藤和彦の発言によると
実際には
1年くらい前から
バンドのなかでは
解散のハナシが出ていたらしいですが
そんなこと知らない外部のものからしたら
なんで「さぁこれから」というときに
解散するの?という
感じじゃなかったでしょうか。
でも
加藤和彦からすれば
ミカと離婚して
「それはそれ」「これはこれ」みたいに
割り切った考えは
できなかったんだと思います。
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「(ミカより)
もっと巧いヴォーカリストを入れたい。」という
意見のメンバーがいたとのこと。
(例えば)
ミカを馘にして
英国(米国でもいいけど)で
ヴォーカリストを現地調達することだって
そりゃできたでしょう。
でも
巧すぎず(ヘタともいう)
素っ頓狂で蓮っ葉な感じの
ミカのヴォーカルと
完璧なバンド・サウンドとのアンバランスが
ミカバンドの魅力だと
加藤和彦は考えていたようで
それは
多くのリスナー(英国も含む)も
同じではなかったでしょうか。
※再結成(再々結成)時の
ヴォーカリスト選定をみても
加藤和彦のスタンスは
変わっていないと思います。
いわゆる
「巧い」ヴォーカリストは
お呼びじゃないのです。
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もし
クリス・トーマスが
ミカにちょっかいを出さず
バンドが継続していたとしたら
どうなっていたでしょうか。
加藤和彦が
同じことをダラダラと繰り返すとは
思えませんし
最新流行を意識していたはずですから
「パンク」に舵をとっていたと
想像してみたらどうでしょう。
スパイクヘアにボンテージでキメたミカ。
モヒカンでガーゼのシャツの加藤和彦。
鋲打ちレザー・ジャケット、
スキニージーンズ、ブーツの
高中正義、後藤次利、今井裕。
ひとりだけ
三つボタンのスーツで
抵抗している高橋幸宏。
サウンドは
「勝手にしやがれ!!」を
ハイテクにチューンナップした感じで
ちょっとスージー・スーを意識した
ミカのヴォーカルをプラス。
夢想するだけで
ワクワクしてきます。