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名器は名人の手もとに/ディッキー・ベッツ

どこかの誰か
「はい論破!」

わたし
「戦前のコメディアン?」
(それは”ロッパ”だよ。)

「下心満載の飲み会?」
(それは”コンパ”だってば。)

「頭にお皿のあるヤツ?」
(そりゃ”河童”だよ。
いい加減にしろ!)

「こりゃまた失礼。」

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(敬称略)

バブルの頃だったかな。

どこかの会社の社長だか
会長だかが
何とかいう名画を購入して
「自分にもしものときは
棺桶にいれてくれ。」と言ったとかで
猛烈に批判されてたように
記憶しています。

さすがに
誰かが止めたんじゃありませんかね。

知らんけど。

今だったら
SNSが炎上して
不買運動が起こるような
ハナシです。

それくらい
日本中が
「正気」を
失っていた時代でした。

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「Player」誌
1978年9月号から
ディッキー・ベッツの記事です。

ギター・コレクションを
自慢してるわけです。

手にしているのが
「ゴールディ」と称された
1957年製のレスポール・ゴールドトップ。

ステッカーは
「モハメド・アリ」ですかね。

もちろん
お金のあるヒトが
高価な「オールド・ギター」を買うことは
自由なのです。

たとえ
そのヒトが
「ドレミ」さえ弾けず
ローコードも押さえられない
ヒトであったとしても。

持ち主が
「名器」を首から下げて
音源に合わせて
孤独に「あて振り」を
楽しんでいたとしても
それを咎めることは
できません。

実際に
そういう運命をたどっている
「オールド・ギター」が
たくさんたくさんあるに
違いありません。

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67歳の「ゴールディ」が
今どこで
誰に弾かれているのか(いないのか)
わたしは知りません。

たとえ
ケースにしまわれたままでも
壁に飾られたままでも
彼(彼女?)の価値は
ディッキー・ベッツの演奏に痺れた
(わたしを含む)すべての
ファンが知っています。







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