安藤正容/ミュージシャンにおしゃれは必要か?
(敬称略)
どこかの誰か
「それってあなたの感想ですよね?」
わたし
「はい、そうです(きっぱり)。」
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「ヤング・ギター」
1979年11月号です。
写真だけだと
誰だかわかんないかもしれません。
ズラみたいなカーリーヘアと
でかすぎるグラサン。
ネクタイのデザインからして
スーツは麻っぽい感じがします。
口を半開きにして
レスポールを弾く
このギタリスト。
スクェアの
安藤正容(まさひろ)です。
ちょっと
渡辺香津美っぽいですね。
安藤正容は
高柳昌行に師事していたそうですから
このちょっと強面な装いも
何となく理解できます。
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「クロスオーバー」と括られていた
一群の音楽が
「フュージョン」と呼ばれはじめた頃。
(一部、
大手芸能プロダクション所属のヒトを除いて)
「自前の」衣装で
ステージに立っていたミュージシャンも
たくさんいた時代じゃ
なかったでしょうか。
高橋幸宏や加藤和彦みたいに
根っからの
伊達男なら問題ないですが。
むかしの
音楽雑誌のグラビアとか見ると
さっきまで昼寝してたような
パジャマ兼用みたいな恰好とか
出たとこ勝負みたいに奇抜なヤツとか
ツッコミどころ満載です。
「キャロル」や
「DTBWB」みたいに
自己プロデュースできるヒトたちは
例外として
ほとんどのミュージシャンは
衣装に気を使わないことを
「俺たちは音楽で勝負するんだ。」なんて
自己弁護してたんじゃないですかね。
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1980年代になると
カシオペアやスクェアには
スタイリストがついたんんだと思います。
いきなり
「垢ぬけ」ますから。
とはいえ
伊東たけしみたいに
スタイルが良いヒトばかりじゃないので
「着せられてる感」が
アリアリでした。
あの
「テカテカした素材の
揃いのジャンプスーツ」とか
「ロボットみたいな肩パッドのジャケット」とか
当時からカッコいいとは
全然思えなくて。
低予算のSF映画にでてくる
宇宙船の乗組員みたいで
笑えますけど。