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シティ・ポップじゃないけれど

(敬称略)

谷村新司が亡くなり
ネットのニュースサイトを眺めていて思った。

アリス、チューリップ、甲斐バンド、かぐや姫、
海援隊、さだまさし、松山千春、長渕剛、
オフコースなどなど。

めちゃめちゃ売れたのに
「日本のロック」とかの文脈からは
徹底的に無視され続ける人たち。

レコードコレクターズの
第二特集にも
取り上げられないし。

シティ・ポップとおだてられるような
「お洒落」や「洗練」とは縁がなく。

「はっぴいえんど周辺」でも
「内田裕也一家」でもなく。

レアグルーヴとして評価されるような
「発掘感」はゼロで。

URCなどと一緒に
フォークソングの枠でくくるには
雑味が強く。

和モノともてはやされることも
(ほとんど)なく。

Hotwaxに面白がられるようなこともなく。

宝島の「日本ロック大百科」に
1行の記載も無く黙殺され。

レコ屋やブックオフで
レコ棚の下の段ボールに
埃まみれで放り込まれて
叩き売られているレコード。

口に出すと背中が痒くなる
「ニューミュージック」とかいう
意味不明なジャンルでくくられていた音楽。

このような音楽が
ナウな音楽愛好者に
「再評価」される日は来るんでしょうか???

「絶対にない」とは言い切れませんよ。

ある日
シンガポールとかのユーチューバーが
タダ同然の捨て値で売られていた
松山千春のアルバムをネットで買って
そのなかの曲をアップしたら
世界中から
「cool!」とか
「amazing!」とか
勘違いしたコメントがついて。

ティム・バックリーと並べて評価されたりして。

Diggerのウオント・リストに
「Chiharu」が載っかって。

そうなると俄かに
「わたしは昔から千春のサウンドは
アシッドだと思ってた。」とか
言い出す輩がウヨウヨ沸いて出て。

レコ屋で壁レコになったりして。

ほら
ありそうな感じがしてくるじゃないですか。

今のうちに
レコ屋はおろか
ブックオフでも邪魔者扱いされている
これらのブツに先行投資するのも
ありかも。

んなわけないか。

※本人たちからしたら
しっかり世間に「懐メロ」として根付いてるから
今さら
訳知り顔で「再評価」なんて
して欲しくもないでしょう。




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