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90年代のスティーリー・ダン・フォロアー/ディーコン・ブルー/ブルー・ナイル/プリファブ・スプラウト/フラ・リッポ・リッピ
(敬称略)
いちいち名前をあげるのも
面倒くさいんですけど
最近でも
スティーリー・ダンっぽい
サウンドが売りのミュージシャンが
いますよね。
わたしも
スティーリー・ダン・ファンの「端くれ」なので
雑誌やネットで
そういう情報を得ると
ストリーミングで聴いてます。
それでこれ
本当に個人的な「感想」ですが。
申し訳ないですが
「これだったら『ガウチョ』聴くわ。」と
思うようなのが多いです。
こういうのなら
1999年の
サミュエル・パーディが
頂点だと思います。
これを超えるようなものでなければ
あまり触手が動きません。
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1990年代にも
スティーリー・ダンのフォロアーと言われた
ミュージシャンがいくつかありました。
ディーコン・ブルー、
ブルー・ナイル、
プリファブ・スプラウト、
フラ・リッポ・リッピ、、、。
どれも
スティーリー・ダンがどうのこうのと
言わなくても
立派に通用するミュージシャンだと
今になれば分かります。
そして
共通する「感覚」があると
思います。
言葉でいうのは
もどかしいですが
あえてあてるなら
「静謐」ですかね。
浮ついたところが
ありません。
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スティーリー・ダン本体(笑)、
そしてフォロアーも
いわゆる「白人」ばかりです。
ドナルド・フェイゲンと
ウォルター・ベッカーが
筋金入りの黒人音楽マニアなのは
よく知られたことです。
二人が出会ったとき
ウォルター・ベッカーは
「ハウリン・ウルフ」みたいな
ギターを弾いていたと
伝説では語られています。
ライブ活動に舞い戻った
ドナルド・フェイゲンが
電子ピアノの前で歌う姿は
どう見ても
「レイ・チャールズ」大好きオヤジです。
ジャズやブルースを素材としても
真っ赤に燃え盛るのではなく
青白くチロチロと揺らめく炎のような
音楽を造った二人。
そして
(本人たちに
そのつもりはなかったとしても)
そのフォロアーと称されたものたちも
やはり
ステレオタイプ的な「黒っぽさ」を
求めなかったということでしょうか。