最近のこと、セクシャリティについて
お久しぶりです。Nadoです。本当に久しぶりになってしまいました。
私の中で、文章化することが怖くなっていたのかもしれません。
いろんなことがありました。日本に帰国して、就職活動をして春からお仕事が決まりました。それから、大学のことアルバイトのことで忙しなく過ごしていました。
この夏、私は人生の大きな転機にあるのかもしれません。
まず、友人グループで一週間ほど海外旅行に行きました。
そこである夜みんなで飲んでいたら急に女の友人が私にしか聞こえない程度の声で私のことを誘ってきました。内容は接吻しないかというもの。
留学中、LGBTQのこともありながら私も自分のセクシャリティについて考えていましたが実際にそういった経験をして初めて私は自分が凝り固まった偏見に満ちた人間なのだということに気づきました。私はそこで、できませんでした。しかし脳内から彼女のことが離れず、ずっと目で追うようになっていました。そこで最終日、私は彼女に「あんな言い方ではなくしっかりと告白するならしてほしかった」と言いました。そしたら何か変わっていたのかもしれない。その当時、私には彼がいました。だから断りました。しかし最終日にはもう彼女の虜になっていたのです。透き通った白い肌、ふっくらした唇、すらっとした背筋、惹きつけるような眼。全て私の物にしたいと思いました。これが、愛なのか恋なのかなんなのかはわからなかったのですが間違いなく友情とは別の感情が私には芽生えたのです。よく考えてみれば、学生時代の部活動でもそんな経験をしたことがありました。
女子だけの運動部だったため「強い憧れ」の存在がおり、次第に執着するようになっていました。私のセクシャリティはそこからくるものなのかもしれません。しかし、結果的にあの旅行で私のことを誘ってきた彼女の気持ちは真反対の方向を向いていました。お門違いだったのです。彼女は、ただ本当にキスしてみたかっただけでした。女の子と付き合いたいとかではなく。私はひどく。ひどく傷つきました。
もちろん私には彼がいるし彼のことも好きです。だけど彼に向ける愛情と彼女に感じた気持ちは全く別のものでした。彼女に向ける者は、もっと激情的なものだった。
しかしそれは私が未だ性行為をしたことがないからなのかもしれません。
男性と性行為をしたらまた違う自分のセクシャリティを感じるのかもしれない。だけどやはり今まで私はずっと女の子が抱く「普通」の感情から遠のいて来ました。今の彼にもそうですが、全く甘えない。甘えたいとも思わないし、触れたいとも思わないんです。かわいいって言われてどうも嬉しくない。おしゃれをしたいともメイクをしたいともかわいくなりたいとか、かわいい服を着たいとかもあまり興味がないのです。
ただ、ここで私は。だからといって性自認できたからといって何が楽になるんだと思いました。彼女と付き合えるわけでもない。周りや親からの視線も冷たい。友達も実際減るかもしれません。もしかすると、このまま隠したまま心が安心する彼と一緒にいたほうが幸せなのかもしれない。普通に結婚して普通に子供を産んで普通にお母さんをする方が。私には、「じゃない道」を選んで強く生きられる自信がありません。彼女のように自分のセクシャリティをオープンにしたとたん引いてしまう人もいるかもしれない。心奪われた相手に、一生振りむいてもらえない苦しみより、隠して自分の気持ちに蓋をして一生友人としてかかわっていくほうが本当は幸せなんだと思います
難しい。未だに自分のセクシャリティがなんなのかわからない。
彼といるときにふと、一生1人でいたほうが楽かもしれない。女の子と一緒にいたい。と思うようになる時があるんです。
とにかく今はつらいんです。彼がいて毎週会っているのに、あの日から満たされない。彼女の姿全てが脳裏から離れない。きっともう一生会うことはないだろうに。いつまでも想いを馳せてしまうんでしょう。
なんてつらい人生なんでしょう。