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育休を取得しない理由1位は「人手不足」だからこそ求めないといけないこと

一般男性育休教員です。

小泉環境相の育休取得宣言から、育休取得率がもてはやされていますね。日本人の好きな平均点だったり、率だったりが絡むと、こぞって報道現場をも扱ってくれます。そうすることで、育休取得の機運が高まっていると感じるとともに、調べる時間のない方々が多く、国の制度以上に企業に求めていく必要があると思います。そんな中見つけた記事を引用しつつ、考えをまとめていきます。

□育休取得初月給付金80%は抜本的な改革ではない?

「男性が育休を取らなかった理由を見てみると、『収入を減らしたくなかった』(15.5%)というよりも『業務が繁忙で職場が人手不足』(27.8%)や『会社の育休制度が未整備』(27.5%)、『育休を取得しづらい雰囲気』(25.4%)などなど、仕事に関わるものが多いんです」

男性育休に関するどのアンケートを見ても「経済的不安」以上に、日本の風潮が影響している方が大きい結果が出ていますね。

「韓国では(育休中に)給与も100%を支給するという施策を取ったんですね。男性の育休取得率は13%まで上がった」というが、女性の取得率が9割であることからその影響力は「ちょこっと」という。男性の育休取得を促すために経済的支援をすることは決め手にかけると指摘する。

この件は、先の記事にまとめたように、韓国にも儒教的な文化が影響しています。

□男性の育休取得は義務化すべき?

駒崎氏は男性の育休取得率を上げるためには「企業への男性の育休取得を義務化すべき」と話す。現在は労働者側から企業側に申請する形となっているが、「企業側が『男性育休あるんだよ』ということを会社側からプッシュ」する必要があるとしている。

「企業への男性の育休取得を義務化すべき」という部分は賛成できかねます。取得したい人が取得できるようにする方がいいとは思います。ただ、妻のサポートとしての育休取得推進記事になっているため、このような言い方になっているのでしょうが…。

育休は従業員の当然の権利であり、企業がそれを阻害することはあってはならない。そして、「出産後に母親が亡くなる1番の原因の自殺です。産後鬱が人の命を奪うことを知らないのは経営者として失格」と語る。

この論調はひろめたいですよね。男性の育休取得は育児以上に母親である妻のサポートが中心になることが圧倒的です。

□男性の育休を義務化する不安

番組キャスターの宮瀬茉祐子さんは「女性は自分のキャリアを積んでいくにあたって、出産の時期を考えるんです。
ネット上では、男性が育休が取れない理由について「給料や職場への遠慮というよりは自分の居場所がなくなる不安じゃないかな」「体調不良でも休みにくい環境なのに取得出来るのだろうか」といった声が寄せられた。他にも
「男性が育休とっても育児より遊んでるって話あるよね」
「家事しない旦那が家にいても困るから育休取らないでほしい」

「取るだけ育休」が指摘された記事では、男性育休取得者のうち、8割以上を占める短期育休取得者(1か月未満)の妻のおよそ半数が取得に否定的でした。

□求められること

国からの指導もほしいところですが、育休を取得したい人が気兼ねなく取ることのできる雰囲気づくりと保障です。これは雇用側も求めていくものだと思いますし、記事の通りだと思います。

やはり、国としては、雇用側の利益になるような制度から、正規、非正規、パートの垣根を越えた保障制度を雇用側に求めてほしいものです。

今後も男性の育休取得率という数字の曖昧さではなく、中身で語ることができるようにします。

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