御朱印RTA(T=travel):全国の一宮の御朱印を授かった話(24/24) 2023年9月その2
この記事は2023年1~9月に実施した御朱印RTAの9月分の記事その2で、本編終了後のおまけ回(2/2)であり、本当の最終回です。前回はこちら。また、いきなりこちらの記事にたどり着かれた方は、Indexページも適宜ご参照ください。
9月9日:伊勢神宮
今回の御朱印No. 099, 100にて本RTA(T=Travel)は完結となる。このキリの良い番号を充てた参拝先は伊勢神宮。制度上、日本国の神社の最上位ということで、締めくくりの場としてはこれ以上の場所は無いだろう。一応の趣旨としては、こんなあほみたいな規格とはいえ、年初から絶やすことなく毎週やり遂げたご報告とご挨拶ということになる。
まあとは言え、記事としてはただの伊勢参りになってしまい、それだけだとあまり面白くないので、同日の夜に入れたちょっと調子に乗った打上げも内容に入れてみた。最終回、はじまります。
No. 099: LAST(1/2) 豊受大神宮(伊勢神宮外宮)
前日の夜に台風が本州南方を通過して、その影響による雨で静岡の水位が撥ねて厄介なことになる可能性があったが、結局実害無しでセーフ。まあ、今や日本の神様の98%の支持を取り付けてるからね。余裕余裕。
最終回とは言え、最速行動で行くことは変わらず、のぞみ1号で名古屋に出る。引き当てたのはN700Sで、トータルでは辺りなんだろうけど、どうもこの車種のランバーサポートが自分には合わんのよね。んで、名古屋では近鉄特急「五十鈴川」。これで宇治山田に直行する。多分、これが一番早いと思います。
実際のところ、伊勢市駅の方が出てすぐ参道でわかりやすいのだけど、伝統ある伊勢神宮最寄り駅としてこちらで下車。
参拝自体は普通に徒歩で。やることは朝駆けであることを除いたら、普通の参拝・観光客と全く変わらない。
鳥居を2つくぐって、古殿地の横を通り過ぎて、正殿にお参りする。流石に神聖すぎるので、撮影できるのは最外の門まで。
併せて、境内にある3つの別宮である風宮、土宮、多賀宮にも参拝する。風とか土とか、ここに来てお参りの対象がエレメントになる辺り、本元オブ本元を感じる。
普通にお参りできるところに全て参ったところで御朱印をいただく。
外宮前のバス停から内宮方面に向かう。膨大な数の臨時バスが準備されていて、バス停に着いたら即やってきた。しかも直行便。ようやっとる。
内宮にお参りする前に、ちょっと腹ごしらえ。時間が早いので開いている店はあまりないのだけど、門前町にて伊勢うどん。
更に「赤福」の店で赤福もいただく。本店に来たつもりだったけど、内宮前支店みたい。1 kmも離れてないけど。
No. 100: LAST(2/2) 皇大神宮(伊勢神宮内宮)
さて観光客ムーブを楽しんだら、いよいよ締めくくりの参拝。
ここで右手に折れて、五十鈴川の御手洗場へ。古式に基づいた皇族の方の正式な参拝だと、ここで本当に身を清めたりされるんだろうか。
ちょっとだけ手を川の中で泳がせて参拝を続ける。
二の鳥居をくぐったら、また右に折れて風日祈宮にお参りする。
本線に戻ってラストスパート。
の前に、また左に折れて荒祭宮へ。
そして本当に最後。
なんか、流石に身が引き締まったというか、憑き物が落ちたというか、勝手に背負った何かをおろせた感じがした。その程度のものだし、その程度のものだったんだろう。そして・・・・
全く狙ってなかったけど、見開きで、
なにげにNo. 99を9月9日に授かっていて、実をいうと、9月5日に誕生日を迎えてから最初の週末だったりもして、よく出来てると思いません?
真・完走した感想
連続36週間、1週も絶やすことなく続け、その中には台風の神回避が入ったりして、とても楽しい旅企画だったと思う。後これは若干メタいとも言えるかもしれないが、記事を連続24週間続けてここまで続けられたのも我ながらようやっとる。SNSやこの記事を応援いただいた方にあらためて、ありがとうございました。
打上げ:陣屋 鶴巻温泉
さて、我ながらなかなかの偉業を成し遂げたので、打上げと、セルフ誕プレがてら、大変お高い宿に一泊することにした。
自身が一時期見る将にハマっていたこともあって、数々のタイトル戦の聖地という観点と、単に良いところに泊まってみたい欲で元から興味があった。そして、先のコロナ禍で割安で泊まれた時に一度泊まってみたら、まあ大変気に入ったので、その後何回かお世話になっている。今回のような打上げにふさわしいと思ったので、乗りと勢いで取ってしまった。
左手にある陣太鼓、宿泊客入場の際に叩いて貰えるのだけど、長らくコロナ禍では封印されていた。今回初めて叩いてもらえたところに、時勢の変化を感じた。
ちょうど直前に第71期王座戦のタイトル戦5番勝負第1局が開かれていたのもあって、永瀬王座・挑戦者藤井七冠(両方当時)のものが真ん中に。
通された部屋は露天風呂付きの離れの和室「浮舟」。明確な形でメモを残さなかったので、信憑度90%程度まで落ちてしまうのだけど、どうもタイトル戦当日に藤井七冠が泊まったのもこの部屋だったそうだ。持ってますね。
ちなみに実際に将棋が指されるのは、一番グレードの高い客室である貴賓室「松風」。尚、普通の客室と同じ扱いで、経済的に実力があれば普通に泊まれる。それで、案内してくれた職員さんに、「見学とかできたりしますかね?」と話を振ってみたら、たまたま空室だったそうでご厚意で案内していただけた。
さて、晩ごはん。
かつてはタイトル戦のとき限定で、両対局者含む関係者に振る舞われていたカレー、通称「陣屋カレー」が、最近ではルームサービス限定でいただけるようになっており、陣屋さん側も晩ごはんを陣屋カレーにするプランを用意してくれている。本格懐石だと懐事情が危険な領域に突入する人にも優しいプラン。
ただ、今回の陣屋カレーは特別仕様。永瀬王座がオーダーした、通常のビーフカレーと、特別版の伊勢海老カレーのダブルを再現したもの。実は懐事情も込で陣屋カレープランにしたのだけど、本当に「そのもの」が出てくるとは全く予想しておらず、たまげた。
ルウの盛りは、いわゆるハーフアンドハーフではなく、通常版の量が入っていたので、なかなかのボリューム。これを昼夜連食した王座は相当の健啖家であることを認識した次第。味は王道の欧風カレー。細かい味変オプションもたくさんあって、最後まで飽きずに大変美味しゅうございました。
食事を済ませて、風呂を浴びて、机の上を片付けて最後の記念撮影を。
ここでIndexページの冒頭につながったところで、この記事を締めることにする。翌朝の朝食の絵もあるけど、ちょっと蛇足に過ぎるでしょう。連載を追いかけてくださった方々、約5ヶ月長らくお付き合いいただき、ありがとうございました。