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この頃、なぜだか、子供の頃、辛かったこと、悲しかったこと、悔しかったこと、そんなことばかり思い出される。

朝ドラの『虎に翼』が始まってから、理不尽な思いをしている人達を見て、あーそういえば私も…と思い出してしまうのだ。
寅ちゃんのせいじゃん(笑)。

あれは、たぶん、小学生の頃のことだ。
まだ高度成長期ではあったと思うが、父はほとんど定時で退社し、同僚の車で送ってもらって、6時頃には帰宅していた。

夏休みの間は日が長く、6時頃はまだまだ明るく、家に帰るには惜しい時間。

外遊びに夢中になっていると、門限の6時に間に合わない。
父が先に帰ったら、家に入れてもらえない。

その当時は、今の子どもたちと違って、
時計もスマフォも持っていないし、
学校のチャイムとか防災無線とかで時間を教えてくれたりしない。

何度かの失敗のあと、
母が6時10分前位になると、窓の手すりのところに、小さな旗をくくりつけてくれることになった。
そろそろ夕方だなーと思ったら、自宅近くまで戻ってきて、自宅の窓が見えるところで遊ぶこととなった。

私はそのころ、団地内ならどこへでも遠征していたから、
うまく、その時間に自宅近くまで戻ってこれるか、微妙だったけど、夏休みはそれで乗り切ったような気がする。

いっしょに遊んでいた友達は、まだまだその時間は、帰る気配もなく、お母さんたちも外に出ておしゃべりしていたりして、自分だけ家に帰るのが、すごく辛かった。

ある日、父の同僚の車が自宅近くに入ってくるのが見えた! 
(白いカローラだったかな)
でも、旗はまだ出ていない!
一目散に家に帰った!
怖かった。
間に合ったけど。
まだ門限の時間じゃないから、大丈夫だったのに。

小学生のころは、なんとか怒られないように怒られないように、母と妹と私は神経をピリピリさせながら暮らしていたんだよなー。

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