
富良野日記 DAY 1
【13時50分】同期の女優Mと旭川行きのJAL555便に乗る。30年前、富良野塾に入塾したときから同じ部屋で、長い付き合いにも関わらず「そういえば二人旅は初めてだね」。閉塾式以来の富良野へ。
止まらない柿の種をポリポリ食べつつ、ずっと喋り通していたら、CAの方に「明るく笑っていらっしゃって気になってました」と声をかけられ「観光ですか?」「ハイ」と答える。違うけれど。でも、観光気分なのは確かだ。
【15時30分】 旭川空港に着いた途端「さむいっ!」。初夏の陽気で小雨がぱらついていた東京から一転。肌を刺す寒さ。気温はマイナス2度。眩しいくらいの雪景色。毛のカーディガンを着てマフラーを首に巻く。息が白い。むき出しの手が悴む。迎えに来てくれた富良野在住の同期Yの車に乗る。
【16時過ぎ】 富良野に入る。「『そらち川』の看板が『そちらがわ』に見えるね」とMが言う。ホントだね、と応える。ここには、わたしたちの青春がある。 車の中で流れるのは、Yの好きなギルバート・オサリバン『Alone Again』。
【18時半頃まで】
まっすぐ向かった先生のお宅で、ご挨拶がてら近況報告。先生もチャコさん(奥様)も身体に不具合はありつつもお元気で何より。執筆に忙しい先生がいつになく穏やかでほっとするも、犬のメイサと仲良くできず硬直する。
【19時〜23時頃まで】
『くまげら』で食事。先輩&後輩夫婦(後輩女子はなんと去年から議員に!「森のようちえん」など子どもたちのための活動をしている)が加わり賑やかに。富良野に住む彼らと顔を合わせるのは本当に久しぶり(閉塾式で塾生OBが一同に会して以来8年ぶり)で、話が尽きない。 昔話よりも、今の話に終始する。ふつうはこんな場面では思い出話に花が咲くが、塾生はちがう。特に今日のメンバーは、過去に囚われず「今」を生きる人たち。しなやかに強く「今日」を生きる。
△在塾の頃からお世話になっています。
△行者にんにく!美味しすぎ!
△チーズ豆腐!絶品!
△とくに右奥のニシンの刺身は素晴らしく美味しかった!(店主の森本さん自慢の品。ニシンは骨が多く本来は刺身に向かないらしい「サバで刺身ができるならニシンだってできる」とほんのり酢で締めた力作)
△山賊鍋はこのお店の鉄板メニュー!味噌仕立て。
△〆のぞうすいまでおいしく食べて、もうお腹いっぱいです。