⭐️私の元気の源 当直室から⭐️
病院で夜当直していると、仕事を終えた年下のスタッフが、たわいのない話をして大笑いしている声が聞こえます。
何の屈託もない笑声は1日の疲れを洗い流してくれる最高のエキスであり、日々の元気の源です。
若いスタッフに老後2000万円の問題などお金の不安はないのかと眉間に皺を寄せながら聞くと、「先生、僕らの給料知ってますか、先生は医者だからいいですね」言ってまた大笑いするのです。若い時にお金がなくても、何の不幸も感じないのです。
自分自身を振り返っても、医学部を卒業したばかりの頃は親の資金援助なしでは生活できないのに、将来の夢で頭はいっぱいでした。
私の友人は学生時代、気前よく自分のお金を使い財布が空っぽになりました。その後どうするのか気にかけていると、何と帰りの交通費が与えられるよう神に祈っていました。
ある程度の年齢になると家計簿ばかりが気になり、預金金額を気にする様になりました。
過度にお金の心配をするのはもしかすると老害の1つなのではないかと思うことがあります。
バランスが大事であると痛感しています。
写真は医学部合格を母校に報告に行った時のものです。
心の中には夢と志しかありませんでした。
そのためにはどこにでもゆく覚悟で実家を飛び出しました。
時は流れましたが、スタッフを見習って、情熱的に本業に打ち込む若い脳にリセットしたいと考えています。