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旅行備忘録 1日目

先月のことだ。
職場の人たちと東京方面に2泊3日で旅行に行った。
ここで一緒に、と書かなかったのはほとんど単独行動をしたからだ。
東京へは地元から飛行機で一時間弱。
飛行機での旅行はかなり久しぶり。
だから空港に行くまでの車の旅も楽しかった。職場で仲良くさせてもらってる先輩の車に乗り、慣れない道を間違えながら空港に着く。
「管理棟に近いところに停めようよ」というメンバーの声があったが、メンバーを含めて全員が管理棟がどこにあるのかわからなかった。駐車場は高級車だらけで自分と車好きの先輩は「レクサスだ!ベンツだ!ランクルだ!」とはしゃいでいた。トミカにはまった子どもかな。荷物の検査はすんなり終わるかと思いきや、電子タバコをしまったまま預けたらしく前途多難だった。保安検査を終えて出発ロビーへ進むと、秋田にこんなに人がいたのかと思うほどにたくさんの人が待機していた。おみやげの紙袋を持っている人が多かったので県民ではないことは確か。用事を済ませたたり土産物を見たりして待っていると喫煙にでかけたメンバーが戻ってこない。なんだかテレビの前に人だかりができているなみていると人だかりの中に彼らがいた。テレビに目をやると競馬中継をやっていた。自分はウマ娘程度の知識しかないので正確にはわからなかったが、たぶん天皇賞だったと思う。レースが終わるとメンバーが戻ってきた。搭乗を待ちながらメンバーの一人が、「ギバちゃんて、秋田に住んでて飛行機で東京に行ってるらしいよ。今日もいないかな」と話していた。私は知らなかったが、このグループ、以前の旅行で機内でギバちゃん、こと柳葉敏郎さんを見かけたという。話しかけはしなかったがそんな理由で淡い期待をしていたが、今回はさすがに遭遇することはなかった。

ようやく搭乗。


あぶない刑事ファンの私は機内サービスで「帰ってきたあぶない刑事」を観れることを知っていた。そのためにイヤホンは予備を含めて2つ持ってきた。1時間弱ならば、どのシーンまで見れるかはあらかた想像がつく。よし!見るぞ!と気合を入れてアプリを起動した。しかし、アナウンスや非常時の脱出方法の案内が流れると画面が真っ暗になり、「アナウンス中」という表示が出る。これがフライト中何度も表示されるのだ。そのたびに顔をしかめ、これでは想定していたところまで見られないと踏んだ私は見たいシーンだけ飛ばし飛ばしでみることにした。主に町田課長のシーンだが。離陸直後の秋田の雲の上は天候が良かったが、東京に近づくと雲行きがあやしくなった。どうみても雨降ってるなと。海が見えてきて、隣に座っている一緒に横浜に道ずれすることになる先輩と観覧車が見えただけで葛西だと断定したり(多分ちがう)、なんか海の上の道路を見るとアクアラインだよ(絶対違う)と並べたりして、どうみても田舎者だった。でも楽しかった。着陸の放送が流れると轟音とともに地上に降り立ち、ほかの飛行機が見えると「ピカチュウだ!あーあ見えなくなっちゃった」とまた小声で騒いだ。地上をゆっくり動いているときに悠長に推しのアクスタを取り出し、写真を撮った。

羽田空港と仲村トオルさん(アクリル)

今時仲村トオル氏のアクスタ持ってはしゃぐ女性はいないだろうと確信した。降りるよーと隣に言われたが、ベルトの外し方がわからず海でおぼれている人みたいになってしまい、笑われてしまった。

飛行機を降りてメンバーを探すと普通に待っていてくれた。やさしい。荷物受け取りのところまで歩いているとおーいお茶の大谷翔平選手の看板が見えて写真を撮り、職場の大谷さんファンに送った。

身体が大きい。


目に映るものすべてが新鮮ではやく荷物を受け取って目的地に移動したかったが、なかなか荷物が出てこなかった、というのもフライト時間が遅くなってしまって、秋田発の後に着陸予定だった函館発に先を越されてしまったのだった、待てど待てど流れてくるのは先着の函館便の荷物。次の予定にうずうずしながら待っていると流れてきた。よかった。


単独行動①


メンバーは全員で5人。ふたりは原宿に行き、もうふたりは疲れたからと乗り換えの東京駅でご飯を食べ、私は三鷹に行くことになった。田舎者5人は果たして電車に乗れるのだろうか。空港からは東京モノレールに乗ることになる。我々は運よく快速に乗ることができたので、空港の次の停車駅は浜松町だった。私はここから山手線に乗り替えをし、神田駅で降車することにしていた。先に2名が東京駅で降車し、残り2名が原宿に行くはず…なのだが、逆回りに乗ったほうが早いのに気づいていない。「私、この次の神田で降りるのですが、大丈夫ですか」と聞くも、「おう、ところで原宿ってどこで降りればいいの?」とメンバー。「このまま乗っていてもいいですが、遠いですよ」と案内図を指さすとうまく伝わらなかった様子でもう一度「おう」と返事があった。大丈夫かなと心配になりつつも同行するものなら目的地が閉店してしまうので、「がんばってください」と突き放してしまった。この後どうなったんだろう。私は神田で降りて、そこからは中央線に乗り換えて三鷹へ。着くまで東京23区内にあると思っていた。中野を過ぎたあたりから急に東京感がなくなってきた。あれ、秋田かな?と。三鷹の方、ごめんなさい。目的地は三鷹駅から徒歩10分ほどの中華料理店「一圓 三鷹北口店」サマ。ここに行きたい理由はただひとつ、仲村トオル様が出演されたTOKYO MXドラマ「飯を喰らひて華と告ぐ」の原作のある1話に出てくる店だからだ、いわゆる聖地ってやつ。というのも、原作者の足立和平氏がバイトしていたお店でヤングアニマルで餃子を紹介していた。原作に出てくる餃子たべたい!その思いでお店へ必死でキャリーケースを転がしながら小走りした。三鷹に着いたのは19時頃、日曜日でお店は20時にしまってしまう、ならばラストオーダーは19時半だと踏んでいたのでとにかく急いで行った。日曜日の閉店間近なのに人の入りは多く、さすが東京だなと思った。こじんまりとした感じのお店で原作で見覚えのあるカウンターが見えて、「進研ゼミで習ったやつだ!」になった。カウンターは空いていなかったので奥の席に座り、壁面に飾られたヤングアニマルの切り抜きを背景にアクスタを添えて写真を撮った。

どこにもピントが合わない。

とりあえず写真を撮り終わり、生ビールと餃子と豚肉とたまごと木耳の炒め物をオーダー。たしかこの炒めは原作者先生がおいしいと記事かSNSで書いているのを見たからだ。アクスタはテーブルの端に置いて料理を待った。なんかめちゃくちゃ雰囲気よかった。懐かし気な音楽がかかっているし、ほんとうによかった。(語彙力)しばらくして、ビールが運ばれてきた。中ジョッキ。思い込みかもしれないが、泡が秋田のよりきめ細かった気がした。とりあえずビールの横にアクスタを立てて撮影。

ビールと仁王立ち店主


ビールだけでも飲めるんだけどこの後のことを考えてセーブした。待ちに待ったきくらげの炒め物がキタ。意外と皿が大きく、これ食えるか?状態だった。卵がふわふわであつあつトロトロでいい塩梅だった。クォレハ、酒もごはんも欲しくなるしょっぱさだ。ん?これ作ったやつ同郷か!?と思うほどに塩っ気が最高だった。違うと思うが。食べる前にも横にアクスタを置き、撮影。

卵何個使ってるのレベル。


食べている間もあまりの美味しさにいろいろなSNSでお気持ち表明をしてしまった。
それで、餃子が来ない。ちょっと残ったこのビール、餃子で優勝したいのだが、と思っていたら届いた。餃子の大きさに驚いたのち、世の中のジャンボ餃子さんはこれ以上を作ってからジャンボと名乗れよと言いたくなるような大きさだった。かばんに入っていたカットバンと並べて写真を撮ったが、いまいち伝わらない。

ジャンボ餃子 1個140円。ぬまい。


早速、かぶりつくも、熱い。肉汁が熱い。ので、炒めを先にやっつけてから食べることにした。この時点で客はほとんど消えている。やっつけた後ちょうどよく食べれるようになった餃子は肉汁が半端なかった。美味すぎる。ビールはもちろん欲しい。木耳で大感動したのに二段構えで大感激するとは思わなかった。また来店したくなった。絶対また来ようと確信した。閉店時間が近づいて客が自分以外いなくなってしまった。やっべー!!帰らなきゃと思ったが、和平先生コーナーを撮ってなかった。店員さんにここですよーと教えてもらって写真を撮り、酔っている私は謎に店長さんにアクスタを見せつけ、「仲村トオルさんのファンなんですね」と苦笑されていた。間違いは、ないのだが、とっさに「原作の足立先生のファンです」と正直に話した。ここで、店長さんのご尊顔をしっかり見て、『足立先生のインスタに載ってた人だ!!撮ってもらおう!!』となった。この酔っ払い、作業で忙しい店長さんと一緒にサイン色紙を背景にツーショットと撮らせてもらった。優しい店員さん、いっぱい撮ってくれてありがとう。さっきは二段構えと書いたが、すばらしい三段構えだった。店長さん(実物)は原作のオヤジと似ていたし、すごくイケメンだった。そんなイケメンと写真を撮れた上で酔っ払いのたわごとに付き合ってもらって、しまいには「また三鷹に遊びに来てください」(酔っ払い補完)的なことを言われて気分は最高だった。ああ、このまま秋田に帰っていいほどの充実感。とても浸れた時間だった。当初はこの後もどっかで一杯ひっかけて帰るつもりだったけどあまりに満たされて、どこにもよらずにホテルへ帰った。あ、嘘。新浦安駅の成城石井でビール買ったんだった。

この撮影者、撮るもの全部ブレている。

1日目とかいうクライマックス。
聖地巡礼楽しかった!

2日目はまたこんど。

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