見出し画像

【雑記】KANちゃんを偲んで

早速フランス語以外のお話を少し。

昨日は、”愛は勝つ”でおなじみのKANの命日でした。
縁あって、追悼コンサートに行ってきました。

私にとってのKANは、世代的に少しずれがあり、幼稚園に通うより前に『山田かつてないテレビ』を観て楽しんでいた思い出と”愛は勝つ”の印象ばかりの人でしたが、今回のご縁のこともあり、”詳しくないけど身近に感じる面白いアーティスト”という存在でした。

しかし、”よければ一緒に”のリリース時にTVでその歌を聴いてから、周りから聞かされていた人柄の印象と強くリンクし、とても好きな世界観のある人だなと思い、初めて繰り返し聞く曲となりました。

そのあと友人から猛烈なファンだと言われた時も何の関りもないのに、少し嬉しい気持ちになったりしつつ、それでも網羅的に知ることも追いかけることもしていませんでした。
妙に乗っかるのもなという気持ちもあった気もします。

今回このコンサートのお誘いを受けた時も、あえて予備知識を入れず参加したおかげで、この歳では珍しくなってきた”楽しい初めて”をたくさん感じられる貴重な機会となりました。

彼の楽曲が良いことも大前提ですが、まるでFNS歌謡祭の様な豪華な面々がカバーして歌うのを聴くのは、最高にもほどがあるものでした。

世代的に存じ上げないおじ様たちも、ひとたび歌い出すと爆裂にうまく、
「この歌のうますぎるおじさんたち、誰????」と何回もなりました。
こりゃシティーポップが再燃するはずです。
なぜ私は今まで佐藤竹善と杉山清貴を知らなかったのだろう。。。

話している時は分からなくても、歌い出すとわかる人もいました。
この小さくてかわいい人、木蓮の人じゃん!!!!!と、総合司会の根本要さんの歌声に感動しました。

そして、どちらかというと苦手だった藤井フミヤさん。。。脱帽のうまさと素晴らしさでした!!帰ってきてからXでコンサートの模様を確認しても、彼の”世界で一番好きな人”を絶賛する声の多いこと。皆思うことは同じですね。
曲紹介の際に「誰のこと歌ってるかすぐわかりますね」と一言添えられていたのも感動。こんな歌作る旦那さん、ずるいですよねー。
今回のコンサートで唯一涙した楽曲でした。楽しみにしていたミスチルの桜井さんやかっこいいKさんも素晴らしかったのに、なんだかフミヤさんに持っていかれてしまいました。。。なぜかとても悔しい。。。笑

今の私にとってとても響いたのは、”カレーライス”の歌詞でした。
独身の頃の孤独感のなくなった結婚後の楽曲の中でも抜群の、夫婦っぽいラブソングでとても共感しました。
カレーライス/KAN-カラオケ・歌詞検索|JOYSOUND.com

そして音楽的になぜもっと話題にならないのだろうと不思議になるほど素晴らしかったのは、秦基博さんと制作された”カサナルキセキ”でした。
Youtubeに掲載されているMVに歌詞が表示出来たらなとちょっと思っていますが、本当にすごい。
1曲の中に2つの異なるメロディー・歌詞で歌う2人の歌が絶妙にマッチするのです。最高です。こんなことできるんですね。
2021年に発表された曲であるため、コンサートで披露したのは昨日が初めてだったそうです。もったいなすぎる。

KAN+秦 基博『カサナルキセキ』Music Video

もっと早くから、恥ずかしがらずにご縁に乗っかってたくさん彼の曲を聴いていたらなという思いと、今回このタイミングでたくさんの気持ちになれた贅沢に感謝する気持ちが2人仲良くおててをつないでいる気分です。

追悼コンサートって、面白いものですね。
これを舞台に一冊書けるな、と設定や構成をあれこれ考え出す謎の作家モードに入ってしまうのは、読書好きあるあるでしょうか?

たくさん涙しているファンの方々もいました。
好きなもののことを考えている時の心ほど、きれいなものはないですね。

ラジオでもたくさん特集が組まれていたようなので、これからRadikoで聴きたいと思います。


終焉時にかかっていた、ビリー・ジョエルのAnd So It Goesを聴きながら。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?