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私の本音に気付かせてくれた夢
午前4時過ぎ、涙が頬を伝い、目が覚めた。
前回もあった。
溢れる涙で目覚めることが。
昔から、夢を見ない日などなかった私。
その多くは不思議な夢ばかり。
楽しい夢もあれば嬉しい夢もある。
でもそれ以上に悲しい夢や怖い夢を見ることが多かった。大体はどれも訳のわからない夢で、辻褄の合わない夢。
小学生の頃、クラスの男子が後ろの席の女子にちょっかいを出しているのを、その女子の隣の席にいた私は見ていてよく注意をしていた。
そしてある日、それが行きすぎてその男子がその子に手をあげることがあった。強く憤りを感じた私は、心の底から湧き上がる怒りと、人に手を上げてはいけないという思いと葛藤し、どうすることもできずに悶々としたまま帰宅した。
その夜、その男子が事故に遭う夢を見た。
そのとき、自分の感情が夢に影響するのかもしれない、そう悟った。
しかもその感情が強ければ強いほど。
それから月日が経ち、相変わらず毎日夢は見るものの、さほど気にも留めずにまた深い眠りにつけなかったなあと残念な気持ちになるくらいでいた。
夢なんか見ずに深い眠りにつきたい、ずっとそう願っていた。
だって現実世界だけでなく、夢でも常に考えを巡らせていたように感じていたから。脳内が常に忙しかった。
小学生の頃になんとなく悟った思い、その感覚を再び得たのはそこから20年ほど過ぎてから。
オーストラリアでパートナーと共に暮らしていたときだった。
生まれて初めて残りの人生を共に歩みたいと思えた相手、そんな人を愛する過程で自分自身を失う感覚を覚え始めていた頃、毎日見る夢が日に日に強烈で、過酷なものになっていった。
追いかけられる夢、どこかへ落下する夢、髪の毛が抜け落ちていく夢、一気に歯が抜けていく夢。
やがて、歯ぎしりも始まった。
歯ぎしりというものをそれまで経験したことがなかった私は、いずれ自分の歯や顎がすべてなくなったり機能しなくなるのではないかと不安に襲われていた。恐怖しかなかった。
このままでは、自分が壊れる。
心も、身体も。
夢について調べるも、はっきりとした答えは見つからず。
結果、帰国を決断したことでその夢や歯ぎしりから解放されていった。
そのときもまた、私がその時抱えていた現実世界での恐れや不安が夢に影響していると悟った。
小学生の頃の私が感じたときのように。
自分の強い感情が夢に反映されている気がした。
夢
ー脳内に溜まった過去の記憶や直近の記憶が結びつき、それらが睡眠時に処理され、ストーリーとなって映像化したもの
ー睡眠中に体験する感覚やイメージ、感情、思考の連続体で、まるで現実の世界で起こっているかのように感じる一連の観念や心像
夢の内容がどのように決まるのかについては、明確なメカニズムは分かっていないとされている。ただ一つ明らかだとされていることは、脳が過去に経験した記憶がベースになっているということ。つまり、脳の中にもともと蓄積されていた情報が何らかの形で現れたものが夢として知覚されるということ。
脳が過去に経験した記憶がベースなっていること、そして脳の中にもともと蓄積されていた情報が何らかの形で現れたもの。
これは私たちの中の”潜在意識”が関係しているということを、私はコーチングをきっかけ気付いた。そしてそこから独学で脳科学について学び、さらに心理学へと学びを深めていった。
潜在意識
ー私たちが自覚していない意識。
普段は意識できない心の領域のこと。
人の意識には「顕在意識」と「潜在意識」という二つの意識があり、 この二つの意識はよく「海に浮かんだ氷山」に例えられている。
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その割合は顕在意識が3%(3~10%)、潜在意識が97%(90~97%)と言われている。
「顕在意識」は人が理性で考える時の意識で、その他顕在意識が司るものとして判断力、思考、知性のなどが挙げられ、ある程度は自身での制御が可能とされている。
一方、「潜在意識」は感情や直感、本能的な欲求などが含まれる。 また、潜在意識は過去の記憶や感情を蓄積する「記憶の貯蔵庫」とも呼ばれていて、 様々な経験を通して見たことや聞いたこと、感じたことなどが気づかないうちに潜在意識に蓄積されているとされている。
そのため、潜在意識は人々の行動や思考、意思決定や感情に大きな影響を与えているとされ、無意識に私たちが取っている思考や行動はこの潜在意識が深く関わり、価値観や習慣、思い込みなどによって形成されると言われている。
こうして、自分が普段自覚していない領域に足を踏み入れること、自分の心と向き合うことで奥底に眠っている自分の本心を探る、ということをコーチングを受けてからずっとやり続けてきた。
自分の本心に気付き、思い込みや価値観を変えていく。
そうすることで余計な思考に振り回されず、自分にとって必要なことだけを考えられるようになった。心の在り方にも影響し、余裕ができることで常に穏やかな気持ちで楽に生きられるように。
やりたいことや夢もどんどん叶っていった。
そしてそこから怖い夢や悲しい夢、自分にとって望ましくない夢を見ることも激減していった。
そんな中、数ヶ月前のある日、ある夢を見た。
夢の内容ははっきりと覚えていないけれど、大したことではなかったのは確実。
そして登場人物は父。
夢の中で感じた感情は悲しみ。
それもとても深く、強いものだった。
頬を伝う涙で目が覚め、気付くと声を出しながら泣いていた。まるで子供のように。
なぜ、泣いているのかわからない。
でも、無性に悲しい。
ただただ、強い悲しみだけが私の心を支配しするとても後味の悪い夢。
そして唯一覚えていること、それは
”理解して欲しかった”
その言葉だけ。
なぜかその言葉だけが頭をよぎった。
ー何で?
そう自分に問いかけるも、深掘りするも、答えは見つからなかった。
とにかく、ものすごく嫌な気持ちだけが残ったまま。
そこから月日が経ち、今朝、また夢を見た。
最近は夢を見たかどうかすらも覚えていないほど眠りが深くなっていた私だったが、今朝もまた、涙が頬を伝った瞬間に目が覚めた。
意識がはっきりとした。
今回の夢は、細かいところまでははっきりと覚えていないがものすごく鮮明で、忘れたくなくてとっさにメモを残した。
今、それを綴っている。
場面は10年ほど前に住んでいた福岡。
どこかわからないカフェでコーヒーをオーダーしようと待っている間、店員さんとのやりとりの中でどこか違和感を感じた私はオーダーする気を失せてしまい、帰ろうとする。すると、奥から福岡時代の友人(彼もバリスタ)がやってきた。
そして彼は私が考えていたことをすべて言葉にしてくれた。私がそのときに感じたモヤモヤの原因、そして私の望みを。
「菜々はこのことに対してこう感じて、だからこうしようとした。本当はこうして欲しかったんだよね?」
その瞬間、私は夢の中で泣き出した。
と同時に、現実世界でも泣いていた。
涙が頬を伝い、目が覚めた。
そして悟った。
”私はずっと、自分の本当の気持ち(本音)を言いたかったんだ。”
前回の父の夢でよぎった言葉、
”理解して欲しかった”
その裏にあった私の本当の望みはこれだった。
本当に幼い頃、私は自分の考えや気持ちにとてもオープンで正直で、他人の考えを気にせず、ありのままにすべてを表現していた。でもそれが、いつしかできなくなっていった。
それは、4人の子育てに一人奮闘していた母が忙しすぎて私の考えや気持ちに耳を傾けられず、それよりも、あれをしなさいこれをしなさいと家事の協力を求めたり、家族の生活がスムーズに運ぶようにと、してはいけないことを常々言っていたからかもしれない。そして何か私が自分の素直な気持ちを表現すると、"わがまま"で"自分勝手"いつもこう言われていたからかもしれない。
少なくとも、当時の幼い私にとっては親の言うことが一番だったが故にその言葉をありのまま受けとめていた。
"私はわがままなんだ。"
でも、心の奥底で
"ただ自分の本当の気持ちを言っているだけなのに"
そう思う自分もいた。
それが今でも強く記憶に残っているということは、そのときの幼い私はよほど強くその思いを感じ取っていたに違いない。
あるいは、口から出る言葉が常に否定的な父の存在による影響だったかもしれない。その言葉をかける相手が仮に私でなかったとしても、そのような言葉を浴びる環境にいたこと、これによって受けた影響が大きかったのかもしれない。
今では私は父や母のことを理解し受け入れ、尊敬している。
そして愛と感謝の気持ちでいっぱいだ。
ただ当時を振り返ると、事実としてこんな出来事があり、それが当時の自分に影響していたのは間違いない。
そしていつしか、自分の気持ちや感情、意見をう度に否定されることにうんざりし、次第に心を閉ざしていった。
自分の本音を言わなくなった。
悩みがあってもいつも自分の中で解決へと導き、誰かに相談することは一切なかった。本心を外に出すことはなかった。
自分の問題や行動の決断はすべて、常に自分の内側と向き合い完結させていた。
しかしその一方で、友人や知人からアドバイスを求められ、頼りにされる存在となっていった。きっとそれが自分の役目なんだと感じていたし、相談されることも頼られることも単純に嬉しかったから。だから私は自分がそれをするべき存在だと思っていた。
やがて、そんな心の内、本心をさらけ出す場面がやってくる。
就職活動での面接だ。
自分にも他人にも嘘をつくのが苦手で嫌いな私はここでは自分の本心を言わざるを得ない。それが自分の信念であり、仕事をする上で大切だとわかっていたから。そしていざ、自分の大切な思いや価値観を伝えようとする場面になると、いつも涙が溢れそうになり、堪えるの必死だった。
原因も分からず、自分でも分からない感情をただただ抑え込むしかなかった。
これまでずっと自分の中にしまい込んで、口に出したことがなかった自分の本心。
そうしていたのは、否定されることへの恐怖や不安がずっと心の奥底にあったから。
潜在意識の中に。
夢は私たちの潜在意識と深く結びついている。
今回の夢は、それが本当だと実感させてくれた。
前回の父の夢では気付けなかったことを、今回別の夢で、別の形で気付かせてくれた。
当時の父の夢。
決して良い状態ではなかった父との関係性から時を経て、父の視点に立って考えることで父を許すことはできていたけれど、そのときの自分自身を深く理解してあげられることができていなかった。自分の奥底に眠る本心まで、辿り着けていなかった。
そしていま、今朝の夢を通して自分の本音、望みに気付き、癒すことができていなかったという事実にも気付かせてもらった。
そんな気付きを与えてくれた夢に心から感謝が溢れた。
同時に、”コーチングを通してより多くの人が自分の心に正直に生きられるようにしたい”という今の私の強い思いが、昔にできた私の心の傷からきているということにも気付けたこと、これも大きな気付きだった。
私はずっと、誰もが受け入れられ、安心して自分の気持ちや感情を表現できる社会を望んできた。そして、より多くの人に自分の心に従いながら自由に生きて欲しいと。そんな人を増やすことが私の使命であると感じていた。
そして今朝この夢を見るまでは、「自分の心に正直に生きて欲しい」という私の強い願いは、”自分の心に正直に生きることが本当の意味での自由や幸せ、さまざまな豊かさに繋がる”からだとシンプルだけど強く思っていた。
でも、この思いはもっともっと、自分の中の奥深くに根付いていたものだったと気付けた。そしてそれが自分の使命に直結しているのだと。
今朝、この夢を見てから一瞬でこの結論に至ったことがとても嬉しかった。
そして前回の夢の時とは違い、とても穏やかな気持ちで迎えられた朝。
そんな朝が新月を迎えたばかりの日であることも、とても意味深いものだと感じる。
なぜなら今回の新月は、
「自分の本音に気付く」
「これまでの辻褄が合う」
タイミングとされていたから。
ちゃんと、繋がっている。
すべてが繋がるこの世界に、感謝。
私たちの潜在意識は、私たちにとってとても大切なことを気付かせ、教えてくれる。そのサインは心だったり、身体だったり、そして時にこうして夢を通してやってくる。
心は命だから、その命が私たちに気付いてもらうことを望んでいる。
そしてそれに気付くことで自分の心の使い方、”使命”もわかる。
まずは、自分の本心に気付くこと。
これが何よりも大切で、そのためには自分の心、そして身体と向き合うことが必要。
自分が普段自覚していない、無意識の領域に足を踏み入れること、最初は難しい。誰だってそうだ。学校では教わらないこと、これについての学びも練習もしてこなかったから。
私もできなかったし、今自分の頭の中で思っていることが本心だと思っていた。
でも、頭と心は違う。
だからこそコーチングでそれを学び、今ではセルフコーチング(自分でコーチングをすること)ができるようになった。
誰だってできる。
自分の心と向き合うことで奥底に眠っている自分の本心を探るようになれる。そして、自分の望む人生を創造していける。
そのためにはまず、決めること。
自分と向き合うということは、
自分を大切にするということ。
誰よりも、誰よりもまず、
自分を大切にするという決意を。
愛と感謝
With love and gratitude
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"心身ともに健やかで、
自分の心に正直に生きる人生を歩みませんか?"
NANA|セルフラブサポーター🌻
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