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30年間、ずっと親の価値観を信じて生きていた過去

”良いことが起きれば
次は悪いことが起きる”



まるで”人生山あり谷あり”を
言い換えたかのような表現。

私はこの言葉を30年間、
信じて生きていた。




この言葉の出どころは、父だった。


私が幼い頃からの父の口癖。

長年聞かされ続けていたこの言葉によって、無意識にそれが自分の信念となっていた(正しいと信じ込んでいた)。





言葉というのは本当に力がある。

誰かを傷つけることもできれば、
逆に癒しを与えることもできる。

それも幼少期に言われる言葉というのは子供にとって強烈で、意識せずとも記憶の中にしっかりと残り、大人になってからも強く影響する。

私たちの意識のほとんどを占める
潜在意識に浸透してしまうから。

そして思考のパターンや癖は、
生まれてから6歳あたりまでの環境、親や育ててくれた人の影響を強く受けると言われている。





事実、私にはその父の言葉を真実として
受け止めるきっかけとなった経験がある。





それは大学3年生のとき、当時韓国語のクラスを取っていた私は交換留学制度で韓国へ行けることになった。

誰もが行けるわけではなく、
あるテストを受けてその成績次第。
上位数名だけが選ばれるというものだった。
かなり安い費用で韓国旅行ができる、そんな胸が躍る制度に惹かれた私はテストを受けてラッキーなことに選ばれた。

初の韓国旅行にワクワクが止まらなかった。

そして良いことが重なり、
ちょうど同じ頃、新車を買ってもらえることに。

とは言っても出世払いで親に建て替えてもらい、当時バイトをしていたのでそのお給料から毎月少しずつ返済していく、という条件だった。
いつも付き合いのある車屋の営業マンから新車の案内が父にきて、当時マニュアルの古い軽自動車を乗っていた私に話がまわってきたのだった。
オートマで、しかも自分の好きなようにカスタマイズできる!!(色やオプションの話)
これまた胸が躍ってしまった私はバイト代から捻出して新車を買うことを決意。



納車してすぐに自分の好きなように社内を装飾し、ルンルンで乗り回していた夏。
初めての自分の新車に韓国旅行と、自分のそれまでの人生で最大級に嬉しい出来事が重なりワクワクが止まらない中、実は心に大きな不安があった。



”こんなに良いことが続いていたら、
絶対に次に何か悪いことが起きる”

そう、父がよく言っていたあの言葉。
潜在的に、私の中に刷り込まれていた。
喜びと同時に不安が私の心を支配していた。



そして約1ヶ月後、
待ちに待った韓国旅行の日がやってきた。




とあるソウルの大学にお邪魔して学生たちと交流したり、韓国の文化を体験すべくチマチョゴリを着させてもらったり精進料理を作ってみんなで食べたり、どこに行っても日本のものとは比べ物にならないほどの辛いキムチが出てきて嫌気がさしてみたりと約一週間ほどの韓国の滞在を存分に楽しんだ。
そして最終日の前夜、お別れ会という名の飲み会で朝方まで飲み明かし、睡眠時間1時間ほどで飛行機に乗ることに。

飛行時間は約2時間半。
帰国してすぐに友達と会う約束があった私は”飛行機の中で寝れば大丈夫〜”そんな軽い気持ちでいた。

そして帰国後すぐ、友達に会いに車を走らせた。
いつも通り友達の家でまったりとして韓国のお土産を渡し、満足して帰る私。
疲れがひどく、眠かった。

友達の家から自宅までは車で15分ほどの距離。時刻は真夜中の0時を回ろうとしていた。

いつも通る道を走っていると、
後ろからパトカーがやってきた。

何か悪いことをしているわけでもないのになぜか嫌な気持ちになり(おそらく中学生の頃に捕まりかけた経験があったから)、避けるかのように法定速度内で速度を少しだけ上げた瞬間、記憶が飛んだ。





大きな衝撃と共に、警官の声で目が覚める私。


生きているのに”死んだ”
本気でそう思った。

不思議な感覚だった。

そしてその瞬間、
生きてしまったことを心から悔やんだ。

”親から怒られる…どうしよう。”
その恐怖が一瞬で私を支配した。

”死んだほうがマシだったのに”
同時に強く心に思った。



気付くとエアバッグが全開で
全ドアにロックがかかって出れない状態。
警官の助けを借りながら、
なんとか後部座席の窓から脱出した。





そう、私は居眠り運転で
電柱にぶつかったのだった。
車両は全破。
それにもかかわらず、無傷の私。

乗り始めてまだ1ヶ月の新車はそのままレッカー車に運ばれることになった。
警官に言われるがまま私は親へ連絡をし、
その後事情聴取を受けた。

深夜0時を回っていた。

電話の向こうで泣いている母。
寝ていたにもかかわらず、
すぐに駆けつけてくれた。

「前に乗ってた中古車だったら確実に死んでましたよ。」
そう母に告げる警官。



「生きててよかった…。」



母が口にした第一声。
恐怖と不安に襲われていた私はこの言葉にひどく安堵感を覚え、救われた思いと同時に申し訳なさでいっぱいになった。

その後もずっと私の体だけでなく、
心までもを気遣う母。
そして数日後、事故については一切触れず、通学に必要だろうということで新たに中古車をすぐに手配してくれた父。

朝まで夜更かししてそのまま遊びに行った私の責任なのに、全く何も咎めない父母に感謝以上に罪悪感でいっぱいだった。

それにもかかわらず、当時の私は自分の感情をうまく表現できず、それを伝えることもできなかった。


後日、あの事故を起こした当日がおばあちゃんの命日だったということを知らされた。

「ななを守ってくれたんだよ。」

そう泣きながら教えてくれた母。







そしてこの一連の出来事をきっかけに、
父の言葉を固く信じるようになった私。

当時、あんなに嫌っていた父の言葉でさえ、
真実として受け入れてしまったのだった。
仲が良い悪い、好き嫌いなどは関係なく、子にとって親の影響というのは常に大きいものだ。



”やっぱり父の言う通りだ。
良いことの次は悪いこと。そしてまた良いこと。
この繰り返しなんだ。
人生山あり谷ありってこういうことなんだ。”



私はその信念を抱えたまま、
その後の人生も歩んでいった。

対人関係、恋愛、仕事、お金、
すべてにおいてそうなると。

世の中は厳しいものだと自覚してしまった私は、自分に対する厳しさに拍車がかかると同時に、未来に対する不安がより一層、頭の中を支配するようになっていった。


”ああなったらどうしよう…”
”こう思われるかもしれない…”
”うまくいかなかったらどうしよう…”
"どうせ私は嫌われる…"
”お金がなくなるかもしれない…”

取り越し苦労によって
自分で自分を苦しめていた。

自分の夢や希望よりも、
まだ見ぬ未来に対する不安が勝っていた。
不安をかき消すためにがむしゃらに働いた。

そしてそこに自己肯定感の低さが加わるとなると、余計に苦しい。

”何をやってもうまくいかない”
”どうせ自分はダメだ”

自己否定が止まらない。

諦めや不安、恐怖。
特に対人関係、パートナーシップにおいて。

私の行動の動機はいつも”恐れ”だった。

とにかく自分が嫌いだった私は
人から嫌われることを異常に恐れていた。
自分を好きになってくれたパートナーから
嫌われることを。

幸せを手にしても、いつか失ってしまうのではないかという不安が拭いきれなかった。





そんな私が数年後、
コーチングを受けたことを機に人生が好転。
自分自身と真剣に向き合った結果、ありのままの自分を認め、受け入れることができるようになった。


正直、元々のゴールはそこではなかった。

体の不調をなんとかしたくて、
セルフケアを学びたかったのと、
自分の人生の悪循環を止めたかった。

そして、自分の性格を変えたかった


そんな思いでいた私が気付いたら、
セルフケアを通して自己理解を深め、
自分の内側に集中していったら、
自分の心の声が聴こえるようになった。

親の価値観や誰かの意見に左右されず、
自分の大切にしたいことが明確になった。
自分を大切にすることの意味を理解し、実践することで自分で自分をを満たせるようになった。

そして気付いたら、
自分のことを好きになっていた。
30年間、あんなに嫌いだった自分のことを。
性格も容姿も含めてすべて。

そして、
自分の性格を変える必要はないと気付いた。


同時に、誰かを大切にする前にまず自分を大切にすることが何よりも大切だということ、そうすることで自分の周りの人たちをも豊かにしていくことを身をもって理解した。

自分の内側からすべてが始まる。
エネルギーも、愛も。

自分の中のエネルギーと愛の循環によって
豊かさが生まれることを実体験した。
人と人との繋がり、気付きや学び、愛と感謝。
そしてそれがお金をも生み出してくれる。

それまでずっと内側にあった
不安や恐怖がどこかにいってしまった。

だってすべて自分で生み出せるとわかったから。


こうして私は今、
恐れではなく愛を動機に行動し続けている。
自分の心のワクワクに従って行動し、
自分の夢ややりたいことを叶え続けている。

あんなに不安や恐れに支配され続けていた私が
もうここにはいない。


今では

"なんとかなる"
"どうせうまくいく"
"何があっても大丈夫"
"起きることはすべて最善"

これらが私の信念となり、口癖となった。

ありとあらゆることが好転していったことで、
父の価値観を完全に書き換えることができた。

というよりも、それはあくまでも父の価値観であって真実ではないことを理解し、自分はそれを選ばなくてもよいと気付いた。
そして、手放した。

新しく自分の信念を持ち、
自分の望む未来を創造し続けている。


"思考が変われば現実が変わる"

よく、"思った通りの人生になる"と言われるがこれは、"思っていること"が"心の奥底で本当にそうだと信じていること=信念"を意味するのだと。

これが真実であることを実体験した。


コーチングを機に信念を新たに書き換えて以降、私にとって悪い(望ましくない)ことが起きていないどころか、むしろ良くなり続けているから。
歳を重ねても心身ともに健やかなまま、
年々愉しさを増す人生。
自分の見ている世界が
どんどん美しく輝いていっている。

それもこれも、コーチングを受けて自分で自分の心も体も整えられるようになり、日々心身ともに健やかでいられるようになったことで、常に愛と感謝を感じながら生きられるようになったから。


だんだん良くなるし、未来は明るい

そして


決めたら、叶う

実体験を基に、
次々と自分の信念が出来上がっていった。






”自分の体調も性格も人生もすべて変えたい”
それまでの人生のすべての悪循環を断ち切りたくて挑んだコーチング。


結果、ありのままの自分でいいと思えて、
自分の価値観や信念がはっきり見えた。


だって、苦しいから。
自分を変えることなんて。

”誰か”や”何か”になろうとしなくていい。
あなたはそのままで充分。


変えるのは自分の性格ではなく、
自分の見方や視点、心の在り方。

本来の自分に還っていいと感じられること。


あなたはあなたで素晴らしいもの。

欠点は裏を返せば長所であって、
生まれ持った特性や才能をちゃんと見てあげて
それをどう活かすかが大事。

それこそが使命になるのだから。

命を使うということ。
命は、心。
あなたの心がすべて。


”置かれた場所で咲きなさい”
私も過去に、この著書が好きで愛読していた時期はそれを信じて生きることを頑張ってきたけれど、もう無理なんてしなくていい。
そもそも、生きることを頑張るって何だろう。

生きているだけで、充分。

何かにハマろうとしなくていい。
頑張って耐えて、我慢するのは終わり。
自分の心を解放してあげて。


あなたが心地よくいられる場所を見つけたらいい。
自分に合う生き方を模索して、
なければ創ればいい。
方法はいくらだってある。
この時代だもの。


まずは自分の心を大切にして。

心に違和感を感じるのであればそれが真実だし
苦しいのであれば、それが真実。
それが何を意味するのかをちゃんと見てあげて。

そして心が躍り、ワクワクするのであれば
それもまた真実。
心でやりたいと思ったことや感じたこと、
ちゃんと大切にしてあげて。
行動に移してあげて。

あなたの心が何よりも大事。


もし、
自分の人生を変えたい
より良くしていきたい
自分の本当の望みを知りたい
そう思っているのであれば、
答えはあなたの内側が知っている。

まずは自分を深く理解するところから。

そして自分の心に正直に生きると決めたら、
自分が想像もできなかったような道が拓ける。

自分の本当の人生が歩めるようになる。




過去の私自身もそうであったように、
クライントからの相談でも多い
”自分の性格”を変えたいという悩み。
実はそれは、性格ではなく
思考(考え方)の癖だったりする。

物事の見方や視点。
それが心の在り方にも影響する。

だからまずは自分をよく理解してあげることが
何よりも大事。
知っているようで実はよく知らない自分のこと。
自分のことを深掘りして、
感情をよく見てあげて、
自分にはどういう考えがあるのか、
どんな考え方の癖があるのか、
良い悪いでジャッジせずに、
あるがままを認める。

ありのままの自分を受け入れるためにも、まずは
自己否定することなく、受け入れるところから。




”やっぱり自分はダメだ”

そんな言葉をずっと自分に浴びせてきたり、浴びるような環境に身を置いてきたり、ずっとその思考が頭を支配していると難しいかもしれない。

言葉って本当に力があるから。
そして脳はそれを無意識に聞いてしまっているから。


だからこそ意識的に変える必要がある。

言葉や環境を。
自分で自分を肯定するのが難しいのであれば、肯定的な言葉が飛び交うところを選んだり、付き合う人を変えたり。
私はそういう本をたくさん読んで学び実践したけれど、それでも自分一人ではうまくいかなくて、結果コーチングを受けた。
たくさんの気付きと学びを得た。

その結果、今の私がある。


人は、人の影響を強く受ける。
エネルギーも受け取ったり、
与えたりしてるから。
一緒にいて元気になれる人や前向きになれる人を選んで、その人たちとの時間を大切に。
自分の時間もエネルギーも、有限だから。
意識して選んでいくこと。

無意識やなんとなくで行動していた自分から、
”選んで”行動する自分に変える。
この意識の使い方によって、自分には常に選択肢があってその中で自分が選んでいる、そして行動しているという主体性に変わるから。
自分の人生、ちゃんと自分が舵を握っている。
主人公だって自覚できる。
その瞬間、人は自由に生きていると感じられる。

”自分で選んで、決める”
それはつまり、自由に生きるということ。


自由は本当に多くの豊かさをもたらしてくれる。


私たちの周りには常に選択肢がある。
まずはそこに気付いて、自分で選んでいくこと。

決めたら、叶う。



意識が変われば言葉が変わる。
言葉が変われば行動が変わる。
行動が変われば現実が変わる。



自分の人生はすべて自分次第。

私たちは一人残らず誰もが
自分の望む人生を創造できる。





自分の心に正直に、自分の本当の人生を生きる人が一人でも多くこの世に増えますように。





With love and gratitude


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NANA|セルフラブサポーター🌻
人生を豊かにするセルフラブコーチング🌳

心と体の栄養学【ホリスティック栄養学】を取り入れたセルフケアと心の対話を通じてありのままの自分を受け入れ、愛の自給自足をするお手伝いをしています。

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