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今、この瞬間を生きる
「取り越し苦労」
ここ数日、よく耳にしていたこの言葉。
意味は
”未来に対する不安に悶々とすること”
あぁ、これこれ。
”過去に対する執着”の次に、私を苦しめていたもの。
”まだ見ぬ未来に対する不安”
執着心と共に手放せたと思っていたけれど、
つい先日、ある料理家さんとの出逢い(Youtubeの動画)でハッと気付かされる。
「1週間分とかの献立をなんとなく考えながら買い物をしていると、明日はこれにしよう、その次の日はあれにしようとか考えるんだけど、結局その”明日”になったら違うものが食べたくなるんですよね。
そしてその時に、これが今冷蔵庫にあるから、余っているから、という理由で食べたいものを食べずに終わってしまう。
これってなんだか悲しくないですか?
だって明日死ぬかもしれないのに。」
そのようなことを言っていた。
確かに。
人生の豊かさってそこだよな〜。
と、改めて。
"今この瞬間にどれだけ集中し、生きられるか"
"今この瞬間、自分の心にどれだけ正直にいられるか"
それが単なる食事であっても、
その時食べたいと思ったものを食べる。
ただそれだけで、しあわせじゃないか。
「だから買い物は毎日しています。
その時の気分で食べたいと思ったものを作るようにしているんです。」
とも言っていた。
これ以上の豊かさってないな〜と、
しみじみ。
一人暮らしの私も、日々一人分の料理を作るとなるとやはり食べ物のロスが気になってしまう。
”あの野菜が悪くなりそうだから明日はあれにしよう”
”今日は残り物があるからそれを食べてしまわないと”
といった感じに。
あれだけHave to(しなければいけないこと)を手放し、Want to(したいこと)を選択しながら日々自由に生きているつもりだった私も、いつの間にか食生活ではHave toに追われてしまっていた。
あんなに好きだった食べることも、セルフケアのうちの一つとして愉しんでいた自炊も、なんだか違和感を感じながら日々食事をしていた原因はこれだったのか。
そんな風に気付かされる思いだった。
と同時に、この気付きに嬉しくなり、感謝をし、
早速その日から買い溜めするのをやめ、
必要になったら買い物へ行くことにした。
心がふわっと軽くなった感じだ。
一人暮らしの自由さがさらに、拡大した感じ。
ふと思い返せば、どうしてこのような買い溜めの癖がついてしまったのだろう、などと考える。
何度も買い物に行くのを面倒くさいと思う自分もいるし、
”何かあったときに困るから”という自分もいる。
これがいわゆる取り越し苦労だ。
明日のことなんて誰にもわからない。
明日地震がきて、停電が起こり、水や食糧、ティッシュやトイレットペーパーが尽きるかもしれない。
地震大国にいればそう思ってしまうのも仕方がない。
万が一に備え、蓄えがあって助かることも、確かにある。
実際、東日本大震災を経験した身だからこそわかる。
だが、まだ見ぬ未来に不安を抱いて今のしあわせを感じられないことほど悲しいことはないのも事実だ。
今というこの瞬間は、二度とやって来ないのだから。
食糧に限らず、すべてのことにおいて。
貯蓄も、そう。
人は生きていると、いつの間にか老いに対する不安からか、
無意識に貯蓄することが目的となって日々の労働に追われがちだ。
ーでもその貯蓄は一体、何のため?
老後のため?
万が一の病気や怪我の入院、手術に備えるため?
では老後のすべての備えに実際いくらかかるのか?
そこまで計算している人は実際問題、多くはないだろう。
ある程度の生きるためのお金は必要だとしても、それ以外の使い道は?
そもそもお金の価値とは?
老後の不安から、とりあえず◯◯◯◯万円、と貯蓄に必死になる人も少なくないこの世の中。
でもお金ってそもそも、何かを得るための手段であって、目的ではないはず。
お金ではなく、お金で買える/替えられるものに価値がある。
じゃあ、そのお金と替えたい価値とは?
それは、人によって違う。
大切なのは、自分にとってのしあわせとは何か、
何が自分を満たしてくれるのかを知ること。
その上で、自分を満たしてあげること。
これが、Self-love(自分を愛すること)だ。
そのためにはまず、自分を知ることが大切。
深く、自分を理解すること。
そしてそれが分かれば、その経験のためにお金を使う。
それがやがて思い出となって、
”悔いのない人生だった”
そう思えるのではないか。
そんな風に考えを巡らせた。
お金もエネルギーも一緒。
循環させないと、使わなければ意味がない。
滞らせてしまっては、勿体無い。
愛も、同じだ。
なんて、少し話が逸れてしまったなぁと思う反面、
どれもこれも、根本にある豊かさの考えは一緒だなとつくづく。
それはつまり、
”今、この瞬間を生きる”こと。
これに尽きる。
そして何か、先の未来を想像する時があるならば、
何か先のことに向けて思いを馳せ、行動に移そうという時は、
”恐れ”ではなく、”愛”の方へと向かっていく。
愛の方へと、決断する。
”〜が心配・不安だからこうしよう”
ではなく、
自分の心が動く方へと、
ワクワクする方へと動いていく。
”〜したいからこうする”
”〜している自分を想像するとワクワクするからやってみる”
何か未経験のことに挑戦するときに恐れが生まれるのは当然だ。
それが人間の性だから。
その性質を踏まえた上で、”そうなったらいいな”と思う方、期待や希望に胸が膨らむ方を選ぶ。
どうせ想像するなら楽しい方がいい。
自分の心がざわめくことではなく、ときめくことを。
不安や恐れは連鎖するし、引き寄せてしまう。
逆もまた然り。
楽しそうな人のところへは
楽しさを求めて人が集まってくる。
楽しいから笑うのではなく、
笑っているから楽しくなることもある。
そんな風に自分のエネルギーを周りへ届けられるよう、自分が”愛の発信源”くらいの気持ちで日々過ごしてみる。
するとなんだか、
喜ばしいことがどんどんやってくる。
豊かさが舞い込んでくる。
この流れがとても心地良い。
ぜひ、試してみてほしい。
”愛の自給自足”
以前、コーチングを受けていた時に
当時のコーチから教わった私の大好きな言葉。
自分で自分を満たせるようになると、
日々感謝と愛を持って人と関わることができる。
そしてエネルギーの交流を心で感じ、
どんどんどんどん、心地良くなり、
見ている世界が変わってくる。
自分も周りも、どんどん豊かになっていく。
”自分を変える”
とよくいうけれど、
実際は、”自分のフィルター(物事の見方)を変える”ことで、日々の豊かさに気付けるようになる。
英語でいうところの”マインドセット”だ。
自分自身はそのままで、ありのままでいい。
ありのままで充分素晴らしいし、美しい。
ただ少しだけ、”心のあり方”を変えると
これまで見てきた世界がガラッと変わる(変わって見える)。
私自身が実際にしたこの体験を、
ぜひ多くの人にしてもらいたい。
より多くの人が、
愛の自給自足 = Self-love
によって豊かになる人生を歩んでほしい。
その一心で、今動き出しています。
自分の望む人生を創造するのも、
自分をしあわせにできるのも、
あなたしかいない。
そして一人残らず誰もがその力を持っている。
心からそう、強く信じています。
With love and gratitude