[北海道・旅2023]川村カ子トアイヌ記念館〜旭川駅〜札幌へ
おはようございます。北海道・旅2023の旭川・美瑛・上富良野・東川町・大雪山の周辺エリアも終盤、この日は札幌への移動日。
友人からのリクエストのひとつ
ウポポイも考えましたがポロト湖の方面に行くには時間的難易度高く断念しようかと思っていたら、ベアモンテホテルで頼んだビールのラベルデザイン監修した「川村カ子トアイヌ記念館」が旭川にあることを知りました!
こちらにお答えすべく、札幌移動前に立ち寄りました。
▶︎川村カ子トアイヌ記念館
この日は平日だったから?駐車場には重機がたくさん停まっていて不思議そうにエントランスに向かうと、絶賛お庭周りメンテナンス中でした。
花壇を作りみたいですね。営業はされているとのこと。ここではアイヌの文化理解のために伝承と普及に努めているそうです。
この日は取材というかインタビューもされており、その会話が緩やかなBGMのような心持ちで館内の昔の道具や木彫りの熊やアイヌの刺繍がされた衣服、儀式説明などを巡る。
興味深かったのが、アイヌのリーダーの4つの条件を備えたものが民主的に選出してきたというその条件が下記です。
最後のテケトク(手先が器用)「!?!」ってなったのですが、確かに狩猟に際しては道具が大事ですし、近代になってからは熊の木彫りなどにも見られるように「手先が器用」は生活に直結する条件のひとつだったのもわかりました。
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アイヌは大きな川筋ごとに集団意識を持っていたそう。ルーツのお話は冊子の「川村家の紹介」にて
ちなみに、「木彫の熊」が2階にたくさん飾られていますがこれは旭川アイヌによって誕生したもの、これは生きるために彫っていたそうです。
この木彫りの熊がとても生き生きと特徴を捉えているのには、熊と生きるアイヌの「いのり」があるからのようにも思えます。
アイヌでは、子熊を大切に育て「イヨマンテ」という儀式で神々の世界に送ります。雪の中で行うイヨマンテは、共に暮らした子熊の旅立ちという喜ばしくもつらい別れでもあります。
子熊の時期は、実際に生活の中に熊がおり、抱き上げている写真も紹介されていました。身近に熊がいたからこそ、木彫りにしてもその表情や仕草が生き生きと表現されているように感じました。
個人的には「ししゅう」が気になり暮らしのゾーンに興味があったのですが、アイヌ語では「暮らし」のことを「ウレシカ」というそうです。
アイヌ語では、互いに育てあうことを「暮らし」といいます。自然の摂理にしたがって自然の恵みをいただいて豊かな暮らしがあるのです。
ししゅうで思い出したけど、フリー素材あるんです!アイヌ文様の!https://ainu-monyou.com/
こちらはでは事前予約で下記のような体験ができます。
そして庭に戻ると・・・クマザザ葺きの建物がっ!
この笹葺きの住居はアイヌ語で「ウラッチセ」といい、冬は雪に覆われますが夏は全貌が見れる良い機会です。
思わず別アングルからも〜と写真を撮っていたら工事をされていた方が「入れますよ!」と・・・入っていいの???と奥へ進むと中には広々した空間
家の中の炉には火の神様がいるところでアペフチカムイ(火の神)といい、ここから祈りが始まる場所だそう。
アイヌの人にとって、いのりは欠かせないものでコタンの人々は幸せ・豊漁・恵みを願い感謝しました。神々は人間からのいのりを求めてさまざまな姿で人間界を訪れるそうです。
村の守り神はコタンコロカムイ(シマフクロウ)
アイヌ文化を目一杯鑑賞し、旭川駅レンタカーを無事返却=ハプニングなく返却できてホッとしつつ、お弁当など購入して札幌へ
この日はここからもスケジュール満載でして、夕方から札幌をフルに入れてまして・・・列車でエネルギーチャージしてまだまだ旅は続くのです〜
ちなみに列車も「特急カムイ」アイヌ尽くし=旭川探訪