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世間に転がる意味不明:三つ子の魂百まで(ビッグモーターと伊藤忠)

世間に転がる意味不明:三つ子の魂百まで(ビッグモーターと伊藤忠)

■今更な記事

○「ビッグモーター」巡る損保と伊藤忠のすき間風
賠償保険などの引受要請に、大手は「時期尚早」
2024/07/17

「保険を引き受けて当然だろ、というような高圧的な印象を受けた。あの人たちは、われわれの現状をまったく理解していない」。損害保険大手のある役員は、そう言って深いため息をつく。この役員が言う「あの人たち」とは、伊藤忠商事のことだ。

大手損保各社は管財保険の引き受けについては慎重な姿勢だった。中でも、「自管賠(自動車管理者賠償責任保険)については、はっきり言って時期尚早であり論外だった」と同役員は話す。

それもそのはず。自管賠とは、顧客から修理などで預かった自動車を損壊させるなどした場合に、その賠償費用を補償する保険のこと。ビッグモーターはその自管賠を悪用し、賠償費用を保険会社に不正に請求していた疑いがある。

そうしたコンプライアンス体制の課題が、社風も含めて払拭されたかはっきりしていない段階で、社名と経営主体が変わったからといって、おいそれと自管賠を引き受けるわけにはいかなかったわけだ。

https://toyokeizai.net/articles/-/778079

ビッグモーターに関する記事については後述するが、簡単に言えば組織ぐるみで不正に手を染めていた集団である。そのために経営が二進も三進も行かなくなり伊藤忠商事が手を差し伸べたというのが大筋である。

しこあし、買収スキーマがどうかということは別にしても、大部分の従業員をそのまま残したらしいと言うことを聞くと、仮に社長や経営層が変わったとしても企業体質が変わるとは思えない。

■実際に起きたことを俯瞰してみる

どんな事件であり、どんなことをしでかしたのかを俯瞰してみよう。

○樹木伐採は「本社の指示」と説明 「環境整備推進委員」が川崎店へ
2023/09/15

 中古車販売大手ビッグモーターの店舗周辺で街路樹が不自然に枯れるなどした問題で、同社が川崎市に、川崎店(川崎市)前の伐採は本社の「環境整備推進委員」からの指示があった、との趣旨の説明をしていたことが15日、市への取材で分かった。指示は当時の店長が受け、伐採は店舗の従業員が行ったという。

https://nordot.app/1075349090388410714

○ビッグモーター“枯死”問題で捜索 「大半が転職を…」社員離れ加速?
2023/09/15

 ビッグモーター 兼重宏行前社長:「除草はやりますので、それでなったのか。枯らすようなことは普通やりませんよね」「(Q.除草まで細かい指示を出したことは?)全くありません。もう現場でそれは判断してやりますから」

https://news.tv-asahi.co.jp/news_society/articles/000316069.html

○ビッグモーターの街路樹に除草剤…背景に「環境整備点検」 手法伝えたコンサル「趣旨を誤解」
2023/9/15

社内で「環境整備点検」と呼ばれた制度では、本社の役職員らが各店舗を巡回。人事考課にも影響したという。環境整備の手法を同社に伝えた経営コンサルティング会社は産経新聞の取材に「趣旨が誤解されて運用された」と説明する。

https://www.sankei.com/article/20230915-FAXR6REK7RI6RIYCNFDRXFXTB4/

○「被害者はお客さま」「不正見抜けず道義的責任」──損保ジャパンが“ビッグモーター問題”で示した見解と今後  広がる疑惑の目
2023年09月15日

 「被害者はお客さま」「不正を見抜けず道義的責任を感じている」──中古車販売大手ビッグモーター(BM)が損害保険各社に保険金を不正に水増し請求していた問題で、損害保険ジャパン(損保ジャパン)の白川儀一社長は、こんな見解を示した。問題発覚当初から関係が指摘されていた両社。当初、白川社長は報道陣の取材に「見抜けなかった」「(不正は)非常に遺憾」とコメントし、SNSでは「“被害者ヅラ”している」などと物議を呼んでいた。

https://www.itmedia.co.jp/business/articles/2309/14/news145.html

これらの記事から、実際に手を染めていたのは現場の従業員である。いくら上からの指示があったからと言って、「何の罪悪感もなく」不正を働いている人間に同情する気は無い。

彼らが、上の指示だから「正しいことをせよ」といったらするかもしれないが「不正をせよ」と匂わせたら不正をするのであれば怖くて使えない。曖昧な指示を出す管理者など山のようにいるのだから。

■認識の甘さが怖い

端から見れば、信用ならない人間を雇っている会社に信用を前提とした商取引などできない。それが理解できないとしたら伊藤忠商事も不安になる。

組織文化は容易に変わらない。三つ子の魂百までは人間だけでなく組織も同様である。

2024/07/19

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