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世間に転がる意味不明:二度あることは三度ある(損保ジャパンとビッグモーター)

■野火のように広がる

ビッグモーターの不正疑惑は、保険金からはじまり、修理の適切性、街路樹の伐採などいろいろなところに伝播している。労働基準法違反などもあるだろうから、単に業務停止だけでなくいろいろな影響が今後も続くだろう。

■損保ジャパンの疑惑

ビッグモーターだけでなく損保ジャパンにも飛び火しそうな気配がある。

○損保ジャパン、ビッグの不正認識も当局に虚偽報告
ビッグモーターの保険金詐欺が迎えた重大局面
2023/07/26

中古車販売大手・ビッグモーター(東京都港区、和泉伸二社長)が事故車修理における保険金を不正に水増し請求していた問題で、損保ジャパンが現場で不正の指示があったことを認識していながら、「指示はなかった」と金融庁に虚偽報告していることがわかった。

https://toyokeizai.net/articles/-/689912

ビッグモータの保険金詐欺疑惑は昨年からあり警戒していたところも多かったようだが損保ジャパンは確信的に犯罪に手を染めていたのでは無いかと疑惑が起きている。

○損保ジャパン 契約者にビッグモーター工場紹介、不正把握後に再開
2023/7/25

関係者らによると、22年1月ごろ、内部告発によってビッグモーターの不正請求疑惑が浮上。取引のあった損保大手から指摘を受けたビッグモーターは22年6月、現場の技術不足やミスが原因とする社内調査を報告した。しかし、損保ジャパンと同様に保険契約者にビッグモーターの整備工場を紹介していた他の大手損保は「調査が不十分」と追加調査を要請し、紹介を停止した。

https://mainichi.jp/articles/20230725/k00/00m/020/278000c?utm_source=smartnews&utm_medium=ios&utm_campaign=smartnews

そういえば損保ジャパンと聞いて、かつて不祥事を起こしたことが記憶にあるので、少し調べたら出てきた。

○弊社に対する行政処分について
2006年5月25日
株式会社損害保険ジャパン

行政処分の内容等は、下記のとおりでございますが、弊社では今回の行政処分を厳粛に受け止め、今後、業務改善計画の策定にあわせて経営責任の所在を明確にするとともに、二度とこのような事態を起こさぬよう、再発防止に向けて全社を挙げて内部統制のより一層の強化とコンプライアンスの徹底に取り組んでまいります。

https://www.sompo-japan.co.jp/info/news/200605251801/

こうした記事にもかかわらず「知らぬ存ぜず」を決め込む経営者には驚く。

○「私どもが知りようがなかった」損害保険ジャパン・白川社長 ビッグモーターの保険金不正請求問題、損害賠償請求も視野
2023年7月25日
https://news.ntv.co.jp/category/economy/f203d95389804989b7aded8db5628ec0

■組織文化は変わらない

経営者は知らないでは済まされない。

二流以下の経営者はイエスマンで回りを固める。それは、不愉快な情報に触れたくないからだ。「私どもが知りようがなかった」と言った時点で三流だろう。

こうした経営者には、不都合な情報は上がらない。
以下の記事も、「君、本当かね?」と驚くのだろう。

○「ビッグモーターで不正指示ある」損保ジャパン、出向者報告後も取引
2023年7月25日

中古車販売大手ビッグモーターの保険金水増し請求問題をめぐり、損害保険ジャパンが昨夏の時点で、ビッグモーターに出向させていた社員を通じて「工場長から不正の指示があった」との情報を得ていたことが分かった。しかしその後、いったん中止していた同社との取引を一時再開していた。損保ジャパンは「調査が不十分で、当時の判断が誤っていた点については、真摯(しんし)に受け止め反省しております」としている。

https://www.asahi.com/articles/ASR7S6X1HR7SULFA00Q.html?ref=smartnews

○ビッグモーターに37人出向の損保ジャパン「不正を認識していた出向者はいない」
2023/07/25

 自動車保険の保険金不正請求を行っていた中古車販売大手「ビッグモーター」に対し、損害保険ジャパンが2011年から計37人の出向者を派遣していたことがわかった。三井住友海上火災保険と東京海上日動火災保険も出向者を出しており、不正請求を見抜けなかった損害保険会社の姿勢を問う声が上がる可能性がある。

https://www.yomiuri.co.jp/economy/20230724-OYT1T50205/?from=smtnews

こうした不正を助長しても利益優先は損保ジャパンの組織文化である。

■アートに対する取り組み

利益優先は損保ジャパンの組織文化の一面である。
一方で、アートに対する取り組みでも、その名前を知っている人も多いだろう。

https://www.sompo-museum.org/

ゴッホのひまわりで有名であろうが定期的に企画展を行なってる。新宿という立地にその美術館がある。こうした美術館を維持するというのは今の日本では大変であろう。海外と異なりビジネスモデルに組み込むことは難しいからだ。

そうした中で継続ているコトも損保ジャパンの組織文化の一面であろう。
何を大切にして何を変えるのかの哲学が無ければ会社は変わらない。

きっと数年後にまた何かやらかすだろう。
二度あることは三度ある。

<閑話休題>

(その他の関連ニュース)

○損保各社が損害賠償請求へ ビッグモーター保険金不正請求問題
2023/07/25

 損保大手をめぐっては、損保ジャパンが2011年以降、、ビッグモーターが保険金を不正に請求した「BP」と呼ばれる板金部門などに37人を出向させていたことがわかっています。

 損保ジャパンは、「保険金不正請求を認識できなかった事を真摯に受け止める」として、社外のメンバーによる調査委員会を設置して一連の問題を調べると発表しました。大手損保もそれぞれ3人を出向させていました。

 金融庁は、損保側に報告を求めることも視野に事実確認を進めています。

https://times.abema.tv/articles/-/10088864

○損保ジャパン、ビッグモーターに37人出向
2023/07/24

 損害保険ジャパンが中古車販売大手ビッグモーターに2011年以降、計37人の出向者を出していたことが24日、分かった。自動車保険の不正を見抜けなかった責任を問う声があり、金融庁は報告徴求命令を出すことも視野に調べる。

https://nordot.app/1056135297959543515

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