60歳からの生き方(人生のビッグロック)
何かを口に出せば、それがいろいろなモノを縛ってゆく。日本にある言霊という考え方の一つの側面だろう。
■人生のビッグロック
自分は何者になりたいのか。子供の頃に「君の夢は」と聞かれてなんと答えたのか覚えているだろうか。いつの間にか、目の前の些末な話にとらわれていないだろうか。
「人生のビッグロック」という例え話がある。
ある講義の場面です。
教授は壺に,まず大きな岩を入れられるだけ入れます。
「さて、これでもう満杯か?」学生は「ハイ」と言います。
教授は、小石を取り出し、入れられるだけ入れます。
「さて、これでもう満杯か?」学生は「イイエ」と言います。
「そう」といって、今度は砂を入れられるだけ入れました。
「これは何を意味しているのか」と問います。
「無理をすれば、スケジュールの合間に仕事を入れられます」と学生。
「いいや」と教授。
「先に砂のような些細なことを優先して壺を満杯にしてしまえば、最も大事なこと(ビッグロック)は壺に入る余地がなくなってしまうのだ。」
「最も大事なことは、もしかしたら家族のことかもしれない、人生の目標かもしれない。最も大事なモノを優先しないと人生を無味なモノにしてしまうかもしれない」
はじめて、この話に触れたのは、山一証券の飛ばし事件のレポートの中である。好きな逸話の一つである。
■口に出してみよう
定年まで無為に過ごしてしまってはいないだろうか。60歳を迎えてから考えることを遅すぎるとは言わない。しかし、もし貴方が、まだその前の年代であれば、貴方の望を口に出しておこう。
「もっとお金が欲しい」でも良い。「社会に認められたい」「もっといいものを作りたい」「もっとたくさんの人と出会いたい」などいくつあっても良い。避けなければいけないのは「人に言われたから」だ。
誰かに言われたなすことは「砂」の価値しか無いかもしれない。自分のとっての「ビッグロック」を探し、口に出して欲しい。
口に出すことで、壺に入れることになる。
<閑話休題>
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