世間に広がる意味不明;機能しない「内部通報制度」(身バレの本末転倒)
■本末転倒なニュース
○「news23」がBPO審議入り 内部告発者の身元ばれ辞職
2023/8/4
放送倫理・番組向上機構(BPO)の放送倫理検証委員会は4日、TBS系の報道番組「news23」の農業協同組合(JA)の共済に関する放送内容について、取材源の秘匿という原則が損なわれ、放送倫理違反の疑いがあるとして審議入りを決めた。
番組は1月12日に放送。JAの職員が自身で共済に加入する「自爆営業」というノルマがあり、3人が内部告発した。放送によって身元がばれてしまい、辞職した職員がいたという。
https://www.sankei.com/article/20230804-E2INPVEMCZJUJCZLQ25K4DD5RE/
もちろん「取材源の秘匿」は重要なテーマではあるが、そもそも「放送によって身元がばれてしまい、辞職した」と言うこと自体を問題にすべきであろう。
農協についてはすでに「自爆営業」が問題視されており、それを放置している彼らが問題であろう。
○農協職員877人が告発する「JA共済の闇」、“自爆営業”や不適切販売の手口を暴露!
2022.5.23
農協による共済(保険)の営業で不正が横行している。ノルマを達成するために職員が本来不要な共済に加入する「自爆営業」は当たり前。契約者の不利益になる契約の転換や認知症の疑いがある高齢者への保険販売などは、かんぽ生命保険と郵便局による保険の不正販売と酷似している
https://diamond.jp/articles/-/303488
■機能していない内部通報制度
「内部通報制度」で通報すると握りつぶされ、挙げ句の果てに報復人事がされる。
これは、内部通報制度に罰則規定がなく、そもそも消費者庁にも何の権限が与えられていないざる法が原因であろう。
そのため、かつてオリンパスの社員が直面した問題は今も解決されていないことが今回の記事で明らかになったのだろう。
企業の自浄努力は当てにならない。
口では「ガバナンス」と言っているが当てにならないとしたら、投資家からは信頼を得ることはできないだろう。
ますます金儲けの亡者の餌食になるのかと思うとうんざりする。
(参考)
○内部通報で会社と8年闘争 オリンパス元社員が直面した法の不備
内部告発、その後を追う(3)
2021.11.22
https://business.nikkei.com/atcl/gen/19/00304/111900043/
<閑話休題>