世間に転がる意味不明:モラルハザードを恥と思わない人々(大阪万博の気味の悪さ)
世間に転がる意味不明:モラルハザードを恥と思わない人々(大阪万博の気味の悪さ)
■なにげなニュース
○大阪万博の建設費が数百億円また増額!運営費も「国が負担」方針転換に異論噴出
2023年9月20日
「万博の会場建設費は当初1250億円とされていましたが、20年12月に暑さ対策の設備変更があったため1850億円に引き上げられていました。今回は人件費や建設資材が高騰していることから2000億円超となる2度目の引き上げが実施される見通しとなっています。会場の建設費は国と大阪府・市、経済界で3等分して負担することになっており、西村康稔経済産業相は予算の確保を進めると述べていることから、多額の税金が投入されるとみられています」(経済ジャーナリスト)
https://asagei.biz/excerpt/64684
何が問題なのか。記憶が曖昧なので、事実かどうかは分からないが、
①当初予算は1250億円であった。
②当時松井一郎・維新の会の代表は税金は使わないと言っていた。
③大阪府は追加の税負担はしないと言っていた
結局のところ、
①予算は倍以上に膨れ上がり今後も上がる可能性があること
②国にも大阪府にも負担が生じること
こうしたことに対する批判の記事は多い。
○万博誘致アピールの維新、予算膨張でジレンマ…他党からは「困ったら政府に頼ってきた」
2023/09/24
https://www.yomiuri.co.jp/politics/20230924-OYT1T50156/
これ以外の事業でも懸念が生じていた。
○大阪IR、公費負担ゼロのはずが… 790億円の巨額支出に批判
2022年1月27日
大阪府・市が誘致を進めるカジノを含む統合型リゾート(IR)の整備計画の公聴会で、市が建設予定地の土壌対策費として約790億円を負担する方針を決めたことに批判が相次いでいる。府市はこれまで「IRで公的負担はない」と説明してきたためだ。前例のない措置で、判断の妥当性を問う声が強まっている。
https://www.asahi.com/articles/ASQ1V6KSWQ1NPLFA001.html
■罰せられない人々
こうした約束違反をしても、彼ら「吉村」「松井」が横領罪や詐欺罪で捕まることはない。
企業であれば、当初予算が倍になるプロジェクトを放置していたら、降格か追放だろう。その日から困ることになる。しかし、無責任な彼らにそれは無い。
モラルハザードは元々は保険の用語であり、保険があることが安易な行動つながることを指している、転じて
「モラル・ハザード(経営戦略)とは、経営倫理において、本来なら倫理上、期待される行為を、金銭的な理由から裏切ること。
例えば、ストック・オプションを得るために、中期的な利益を犠牲にしてまで投資などを行わず、短期的な利益を上げること。 」
https://mba.globis.ac.jp/about_mba/glossary/detail-12037.html
彼らは安全な場所から意思決定している。
下記の様な記事にも無頓着なのであろう。
○膨張する万博予算、建設費は当初想定から1000億円超増加…警備費も増える見込み
2023/09/23
会場建設費は国、大阪府と大阪市、経済界の3者が3分の1ずつ負担することになっている。増額する場合もこの枠組みは維持するとみられ、負担額は150億円ずつ増える見込みだ。
政府は今後、府や市、経済界と調整を進め、国の増額分について23年度補正予算案への計上を検討する。
万博の会場建設費を巡っては、誘致した当初は1250億円と想定していたが、資材費の高騰や施設の利便性の向上を理由に、20年12月に1・5倍の1850億円に引き上げた。だが、その後も、ロシアのウクライナ侵略や円安を背景に資材価格や人件費の上昇が続いており、再度の増額が避けられないと判断した。
https://www.yomiuri.co.jp/economy/20230923-OYT1T50230/?from=smtnews
○負担は等分?大阪府市が対応に苦慮 万博の建設費2度目の上ぶれ
2023年9月26日
2025年開催の大阪・関西万博の会場建設費について、日本国際博覧会協会(万博協会)がこれまでの見込みより約450億円多い2300億円程度と見積もっている問題で、大阪府市が今後の費用負担の対応に苦慮している。府市両議会は過去に、建設費の新たな上ぶれは「国が責任をもって対応」との意見書を可決しており、府市が負担する際に府民らへの説明が難しくなるためだ。
https://www.asahi.com/articles/ASR9T66K4R9TOXIE01Y.html?ref=smartnews
お金が自然にわいてくるわけではない。
モラルハザードを起こしている人々との付き合いは限界がある。
○万博建設費が8割増で…企業からさらに寄付集め、財界幹部「いくらでも出すと思われては困る」
2023/09/26
関西の経済団体幹部は、各企業を回って寄付を募っている。関係者によると、現時点で700億円程度を確保できるめどがついたが、増額されれば追加で数十億円を集める必要がある。
ある財界幹部は「金額の大きさに驚いた。万博協会には、内容をきちんと示してもらわないといけない。民間はいくらでも金を出すと思われては困る」とくぎを刺した。
https://www.yomiuri.co.jp/economy/20230926-OYT1T50088/?from=smtnews
お金はすれば良いと言うものではない。
税金は無尽蔵ではないし、企業の利益は社員にも還元されるべきである。
モラルハザードの拡散が恐ろしい。
<閑話休題>