なにげなニュース：関心が薄くなった新型コロナのニュース（偏る報道）

2023年6月16日 14:05

■新型コロナは収束しているのか

あまり大手の新聞は取り上げていないが、新規感染者数がいなくなっているわけではない。

○コロナ定点、前週比１．３５倍　感染増加傾向続く―厚労省
2023年05月26日

　厚生労働省は２６日、全国約５０００の医療機関から１５～２１日に報告された新型コロナウイルスの定点把握に基づく感染者数を公表した。医療機関１カ所当たりの平均は３．５６人で、前週（２．６３人）の１．３５倍に増えた。同省の担当者は「４月以降、足元では増加傾向が継続している」との見方を示した。

5類への移行は取り上げるが、感染者数の推移には無関心のようだ。
おそらくは爆発的には増えていないだろうなと言うことは、国立感染症研究所の資料を見えれば分かるのだが、それでも局所的には大きな問題となる。

○新型コロナに生徒114人感染　埼玉・春日部高校が学校閉鎖　先週末に文化祭
2023年6月13日

埼玉県の県立春日部高校で、生徒114人が新型コロナに感染したため、学校閉鎖となりました。

以前ならワイドショーで取り上げられるほどの大騒ぎになるのだが皆関心がないようだ。
新型コロナは収束しているとは思えないが報道でこれが議論されることは稀だ。

■無視されているのか問題視していないのか

中国ではゼロコロナ政策を行なっていない。では、新型コロナは収束しているのかと言えばそうとも云えないようだ。

○中国でコロナ再拡大　北京の病院「4～6時間待ち」も　来月末、第2波ピーク予想
2023年5月30日

「発熱者向けの外来診療は現在50人以上が並び、4～6時間待ちの状況だ。5月からコロナの患者が急増した...

○中国再流行で発熱患者倍増　コロナワクチン緊急許可
2023/06/13

中国疾病予防コントロールセンターは13日までに、5月の新型コロナウイルスの感染状況を発表した。5月初旬からの約2週間で発熱外来の受診者が倍増し、コロナの再流行が浮き彫りになった。中国政府は新たなコロナワクチンの緊急使用許可を出し警戒感を強めている。

こうした報道は裏付けが取りにくい。独裁国家の特徴の一つに「情報統制」がある。都合の悪いデータは開示しないのだ。そうした意味では、下記の記事も伝聞から抜け出せない。

○中国　火葬遺体数を公表せず　「ゼロコロナ政策」緩和後の死者急増を指摘され政府が意図的に非公表か
2023年6月12日

中国民政省が9日公表した、去年1年間の婚姻件数などの統計の中で、毎年公表されてきた火葬された遺体の数が記載されていないことがわかりました。

理由は明らかにされていませんが、中国政府がゼロコロナ政策を緩和した去年12月以降、コロナによる死者数の急増が指摘され、批判も相次いでいたため、政府が意図的に公表しなかった可能性もあります。

■入ってくる情報と探しに行く情報

かつてインターネットなどの通信技術が未熟であった頃、やっと出てきたデータ通信の仕組みでのサービス（CompuServeなど）をむさぼるように利用した記憶がある。それまでの、新聞や雑誌、専門誌などは紙媒体で、すべてに目を通すにはお金がかかりすぎた上に情報が限られていた。

仲間と情報を交わすことの可能性が広がっていた黎明期であろう。

現在、ニュースソースは拡大しインターネットを介して大量の情報が手に入る。一方で、手に入らない情報は何かなどがわかりにくくなっており、検索エンジンで引っかからない情報は依然不明なままだ。検索キーワードの設定でも左右される。

こうした中でのメディア媒体の管理者は憂鬱になるかもしれない。なぜならば、提供する情報を有料化しなければ情報の質を担保できないにもかかわらず、コンテンツにお金を払う人はますます少なくなり、その結果コンテンツに信頼と希少性がなくなってしまうからだ。おそらく悪循環である。

新聞などのメディアが生き残れるかどうかは、しっかり練り込まれた戦略が必要になる。とはいえ簡単ではないだろう。

○大阪日日新聞、7月末で休刊　1911年に前身創刊
2023/06/13
https://nordot.app/1041143119546187959

地方紙がなくなることが良いことではない。

＜閑話休題＞

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