会いたいで賞、パクジミン
「ちょっとお、会いましょうよぉおお願いだからああ」
ジミンちゃん、叫んでいましたね。
お願い私も会わせてくれお願いだから
溢れて揺らいだこの文字のように。
風に吹かれて、間違いでもいいから、お願いだから今すぐにでも飛んできて…ほしい。
「遠くにいるのに、誰よりも近くにいてくれる」
わたしがBTSに恋に落ちた理由を明確にするのならば、そんな感じ。遠くにいるなんて言ったら彼らに叱られるかな。歌もダンスも最高級にずば抜けてレベルが高くて、音楽としての個性が十二分に光り輝いている
だけではなく、
「Run!BTS」をはじめとするパフォーマンス外のフィルターを通さない彼らは、昔から知る幼なじみのような友達と錯覚してしまうほどの親近感がある。ファンであるARMYを「大切な友達です」と言ってくれるひとがいる。守りたい。特別な7人と特別なファンの尊重・結託・愛情を感じる。
とはいえ、好きになった理由をこの数行で語りつくすほどの文章力は持ち合わせていないし、見える形で明確に決めたくはない。自分からあえて遠くに置きたくもない。わたしにとってはよく分からなくて表せないからこそ理由なんだと思う。曖昧で近くてあったかい愛おしさ。
約束したいと思った
ある日、わたしのためにBTSの魅力をたっぷり伝えてくれていた親友に(とても多才で大切な友人です)お勧めしてもらって聞いたのが、
声も、歌詞も、メロディーも、一瞬のうちに染みわたった。自然と涙がこぼれていた。おかしいな。たった今、初めて触れた曲を聴いてウルトラハッピーなはずなのに。悩みも悲しみもないはずなのに。
影があるから、光がある
彼の存在が心の深いところに触れて、そこにいてくれる気がした。曲から伝わってくる、夕焼けのような匂い。音はまるでなにも見えない。色は聞こえない。そこにない五感が研ぎ澄まされた気がした。
まぶしい陽の光と夜の闇を繋ぎ止める約束。この曲はジミンでありわたしなんだ。
例えば、とっても晴れてるのに、すっごく気分が落ち込む日ってありませんか、いい天気であることすらうっとうしく感じてしまって。あ〜、なんだか損だなあ、わたしだけ。わたしばっかり?そう思ってしまうことすらかなしい。そんな日があったとしても。
「それってごく自然なことで、そのままでいいんだよ〜」って歌ってる。一方が光なら、一方が夜でいてもいいんじゃないか。
こんな素敵なことをこんなにつやつやな声で教えてくれるひとに出会ってしまった。
どうしてこんなに私のことがわかるの?あなたのことも教えて、といった感じで最終的には恋心が芽生え今に至る(のちにRMヒョンとの制作背景を知りその想いは色濃くなる)。
絹のような人
JIMINは、なんとなく絹のような人だと思う。なめらかで、すきとおっていて、ときに掴めなくって、強くて、しなやか。異なる一本一本は、彼の努力の賜物のようにひしめき合う。ひとたび触れると化学繊維には戻れない。絹は、真珠の輝きにたとえられ、吸湿性、保温性、通気性に優れているらしい
時にはふとなめらかなセルカを前菜のように添えては、とてもていねいで翻訳しやすい言葉をぽろっと置いていく。いつも画面の向こうの私たちを、世界中にいるARMYのことを、いろんな温度で包み込んでくれる。わたしも誰かにとってそんな存在になれたら。
姿は見えなくても、繋がっているから。
そんなふうに心に刻まれた見えない何かが、自分がくずれそうになったとき、暗闇の中にいるように思えたとき、絹のようにつなぎとめて代わりに息をして、約束してくれる。
あなたがかけがえのないあなたであるように、あなたが自分に約束をしたように。無理に光をつくらないで、もしも影ができたなら、あなたのことを大切に想う誰かが照らしていることを忘れないでいて。
p.s. 愛嬌も愛情もたっぷりにBTSの魅力を教えてくれた大好きなMちゃんにこのnoteを贈ります♥︎